昨夜、映画「おくりびと」の試写会に行ってきました。
この映画は昨年4ケ月にわたり、ここ庄内でロケが行われ、山形を舞台にした映画です。
地元でロケした映画ということで、市民会館「希望ホール」で試写会と舞台挨拶がありました。
運よく招待券があたったのですが、なんと400枚の招待券に4000通の応募があったそうです。
当たったのは本当にラッキーでしたネ
招待券一枚で2名入場が出来ましたので、義姉を誘って出かけてきました。

亡くなった人を棺に納め、人生最後の旅をお手伝いする職業、納棺師。
主人公が、様々な最期を通して成長していく姿を美しい風景と音楽にのせて描く物語です。
全国公開は9月13日からですが、それに先立ち、ロケ地となったここ山形県・庄内で舞台挨拶が行われたのです。
滝田洋二郎監督はじめ、主演の本木雅弘、広末涼子、脚本の小山薫堂がこの映画への思いを語ってくれました。
憧れのモックンが生で見られるなんてうれしい~

涼子ちゃんもかわいかったですねぇ~


カメラでの撮影は出来ませんでしたが、

上の写真がマスコミから発表された昨日の様子のお写真です。
本木さんは今回、あまり聞き慣れない“納棺師”という役に挑戦。
特に思い入れのある作品に出来上がったと、庄内弁をおりこみながら、ユーモアのある語り口で作品への思いを話してくださいました。
大悟の妻・美香を演じた広末さん、庄内の映像に音楽も加わり、とても美しい映画に出来上がっていて
嬉しいと満面の笑みでしたネ
さらに「人の死、命、人の温かさや風景を改めて実感させられる、とても素敵な作品なので、たくさんの方に観てもらいたい」とアピールしてくださいました。
20分あまりの挨拶の後、映画の上映です。
《あらすじ》
演奏家の道をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた主人公 大悟は、求人広告で好条件の仕事を見つける。
しかし、面接に行った彼を待ち受けていたのは、”納棺=遺体を棺に納める仕事”だった。
妻に冠婚葬祭の仕事=結婚式場の仕事と偽り、納棺師の見習いとして働きだす大悟。
そこには、さまざまな境遇のお別れが待っていた!
納棺師の物語ですから「死」がテーマですが、あまり暗さを感じさせず、笑いあり、涙ありで、見終わったあと、暖かい気持ちにさせられる映画でした。
月山や鳥海山などの見慣れた風景が随所に出てきて、すっかり感情移入してしまいました。
最後はあちこちからすすり泣きの声が漏れていました。
本木雅弘の所作とくに手のしぐさが優しさに満ちていて、とくに印象に残りました。
ほかに山崎勉や吉行和子、笹野高史など多才な脇役の演技もすばらしいものでした。
人は誰でもいつか「おくりびと」「おくられびと」に・・・・
納棺、その最後のとききれいに化粧していただいて
あんなふうにおくりたいものだし、おくられたいものだと思いましたネ
映画を見ながら、今まで見送った両親や兄弟、友人との最後のお別れのシーンが
いろいろ思い出されてなりませんでした。
納棺がテーマとは・・・まずテーマに対して驚きです。
でも誰でもが避けられないテーマを通して夫婦の愛、家族への思いが伝わってきました。
さらに与えられた仕事への矜持などが見事に表現されていて、人生観、死生観にも微妙な変化を感じさせてくれたような気がします。
上映後はなんと、木本雅弘さんによるチェロ演奏があり、またまたビックリ

テーマ曲の演奏は映画を見た後だけに、ぐっとくるものがありましたネ。
とても感動的でステキな夜を過ごすことができました。

