8月31日に千歳で開催されたフランス車のイベント「French Blue Picnic 2008」報告の第3弾。最終回はシトローエン編です。
まずは新世代のシトローエンから。C2とC3は、最近惜しくも正規輸入が中止となってしまった。この2台のプラットフォームは同じなのだそうだが、やんちゃ坊主的なC2とおっとりとしたC3を、キッチリ作り分けているところが見事である。
そしてC4のセダンとクーペ。よりフランス車らしいのは5ドアのセダンの方だと思うが、クーペのアヴァンギャルドなリアスタイルも、美しく前衛的である。かつてのホンダCR-Xにヒントを得たのかもしれないが・・・
そして、圧倒的なパノラマ・ビューのC4ピカソ。その運転席からの眺めは、決して他のクルマでは味わえないものだ。状況によっては太陽の日差しが眩しい可能性も高そうですが・・・
C5は、マイチェンしてかなりシトローエンらしさを取り戻した。その脚の伸びること伸びること!
ウナギイヌのようにたたずむ、BXブレーク。
そして、巡洋艦のようなXM。
シトローエンの独創のオーラは、古い作品にこそみなぎっている。重心の低いフラットフォーエンジンのGSは、かつてのスバルのようにスペアタイヤをボンネットに積んでいるのだ。
彫刻刀でえぐったかのような、CXのフロントマスク。凹面のリヤウインドウが珍しい。オーナー氏に冬に雪が溜まることはないかと尋ねたが、このクルマは冬はガレージで冬眠しているので、分からないとのことであった・・・
そして、極めつけはDS!
幸せなことに、オーナー氏のご好意で室内に乗せてもらうことが出来た。齢40歳にもなるこのクルマだが、近年流行のいわば2ペダルMTなのだ。ステアリング上部から生えているレバーは、スターターとシフトレバーを兼ねるとのこと。
Cピラーの内側に、やはり過ぎた年月というか、歴史を感じずにはいられない。なお、このクルマのドアはサッシュレスである。
そして、その肉厚なシートの、柔らかさには驚きであった。座るとそれは深く沈み込み、私はシートに埋もれて溺れてしまうのではなかろうかという錯覚にとらわれた。う~ん、どんぶらこ。
いやあ、このDSにじかに触れることができたなんて・・・私の歴史に残る夏の終わりの一日であった。
C5のハイドロってこんなに伸びるんですか!?すごい。
DSはすばらしいですね。40年前のクルマとは思えません、というかクルマとは思えないような姿です。セミオートマとは知りませんでした。
やはりDSの独創性&先進性には驚きです。それが会場を走り去る姿を見るために、ずっと待っていたのですが、まさに生き物のようなその振るまいに感激しました。来年の千歳のミーティングでもお会いしたいものです。