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某月某日。私はC4ピカソ(フランス本国ではグランC4ピカソ)のカタログ目当てでシトロエンの販売店に出かけた。すると、そこには試乗車もあるというではないか!私が嬉々としてそのクルマのステアリングを握ったことは、言うまでも無い。
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乗ってみて驚いた。運転席からの視界の広がりは、まさにパノラマ・ビューである。その圧倒的な開放感は、私がほかのどのクルマでも味わったことのないモノであった。プジョー307SWが先鞭をつけた「パノラミック・ルーフ」は、あくまでも2列目以降に座る方々が恩恵を受けるものだと思われるのに対し、C4ピカソの「スーパーパノラミックフロントウインドウ」は1列目に座る人のためのモノだ。ドライバーとパッセンジャーがここまで開放感に浸れるのは、このクルマの他にはない。この1点だけで、私はこのクルマを買ってもいいかなと思ってしまった。なお、2つあるルームミラーのうち小さいほうは、後席の子供監視用とのことである。
で、運転すると、また、気持ちがイイのだ!2,000ccで143psのエンジンは、この1,610kgという決して軽くはないクルマを、(2名乗車だったからかもしれないが)痛痒を感じることなく爽快に加速させる。また、「6速エレクトロニックギアボックスシステム」の出来が、また良いのだ。ステアリングコラムの上部右側から生えたその変速レバーのデザインは、かつてのDSを想わせる、素晴らしいオマージュ。フィアットのデュアロジックに大きく差をつけた、秀逸なトランスミッションだったことを報告しておきましょう。
そして、そのフラット感あふれる乗り心地が素晴らしい。このクルマの脚はシトロエン伝統のハイドロニューマチックではなく、リヤはエアサスペンションだが、そのセッティングは極上である。まさに巡洋艦のような乗り味!
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で、カタログを眺めていると、ますます狂おしいほどに、このクルマが魅力的に見えてくる。
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基本的には私はセンターメーターは嫌いだが、このC4ピカソは、センターメーターだからこそ輝いている。
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エアコンは前席のみならず、2列目席でも左右独立して温度調整可能!
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3列目シートは、あくまでエマージェンシー用で、普段は倒しておくのが正しいと思われる。それは、魔法のように、ラゲッジ下に格納されるのだ。2列目の中央席を倒せば、キャリア無しでスキーも積めそうだ。ただし、そのためかどうかは謎だが、このクルマはフランス車らしくなく「スペアタイヤレス」で、パンク修理セットが装着されているのだった。
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そして、横一線に光るアンバーのイルミネーションが、豊かなナイトドライブを演出させてくれそう。フロントシートバックテーブルには、「読書灯」までもが装着されている。
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なんと粋でいなせなクルマなのでしょう。車両本体価格は362万円。今年乗ったクルマの中では、ラングラー・アンリミテッド以上に、最も食指を動かされたクルマでした。我が家のレガシィ2.0iは今年の12月が車検。しかも、同時にローンも終わる!深夜まで及ぶ、荒れる家族会議が予想されますネ・・・