清水じょうしんぶろぐ

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最澄(伝教大師)の名言です。

2011年02月09日 06時51分11秒 | 近況報告
皆さんおはようございます。

三徳山は、冷え込んでいます。

気を付けておいで下さい。



さて、今日は、天台宗最澄の言葉を紹介します。


    「悠悠たる三界、純(もっぱ)ら苦にして安きこと無く、

          擾擾(じょうじょう)たる四生、唯だ患(うれひ)にして楽しからずむ


  最澄(伝教大師)が比叡山に入り仏道修行の決意を述べた『願文』の冒頭です。



 「牟尼の日久しく隠れ、慈尊の月未だ照さず、三災の危きに近づき、

       五濁の深きに没む。加以(しかのみならず)、風命保ち難く露体消え易し・・・」

                と続きます。

         純粋な求道心を持った最澄が世の無常を嘆じ、

                        衆生のために修行に尽くすことの誓願を記した名文です。




       「国宝とは何物ぞ、宝とは道心なり、道心あるの人を名づけて国宝となす」

              この言葉は、とっても有名ですよね。


   最澄(伝教大師)が国の宝たるべき人材を育てたいとの思いをこめた

   著述『天台法華宗年分学生式(=山家学生式)』の冒頭です。


       「故に古人言く、径寸十枚これ国宝に非ず、一隅を照らす、是れすなわち国宝なりと・・・」

                    と続きます。

      私達や国にとって、世の中のほんの一隅を照らすような人材こそが、

                  金銀財宝よりも尊い真実の宝なのです。という意味です。



 
         「我が為に仏を作ること勿れ、我が為に経を写すこと勿れ、我が志を述べよ」


         最澄(伝教大師)は大乗仏教の理想追求に生涯を捧げ、

              遂にその力も尽きようとする死に臨んで「心形久しく労して一生此に窮まる」との言葉を遺し、

                        弘仁13年(西暦822年)6月4日、57歳の生涯を閉じました。



        これは亡くなる前に弟子達に遺した遺誡の一つにあげられています。


               自ら歩んだ理想追求の道が、

                   これからも弟子達の手によって脈々と受け継がれてゆくように、

                                   厳しく命じた言葉だと思います。



       「道心の中に衣食(えじき)有り、衣食の中に道心無し」

  この言葉も、知っておられる方も多いと思います。


             最澄(伝教大師)の遺誡と伝えられる一つです。

         仏道を求める心さえ堅固であれば衣食は自ずから具わり、

                 反対に衣食を追求する心からは道心は生じない。



     最澄の当時もそして現代でも、

             物欲にかられてばかりで道心が失われていることが多い現状を戒めています。




では、明日も、あなたにとって良い日でありますように。

ツイテル。ツイテル。

ありがとう。感謝。感謝。

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