皆さんおはようございます。三徳山は、雨です。明日から投入堂への「入峰修行」ができるようです。是非お出かけください。
さて、昨日の続きを書きたいと思います。25日(火)~26日(水)にかけて「天台宗布教師総結集」が比叡山会館と根本中堂で開催されました。
25日(火)は、記念講演として仏教大学名誉教授で京都西山短期大学学長の関山和夫師が「説教の歴史ー観経曼荼羅ー」と題して説教話芸の源流を分かりやすく講演されました。
午後からは、近畿教区「道成寺」小野俊成師が「絵説き説法」と題して、道成寺にある絵巻を題材に参詣者に説いている説法をそのまま披露していただきました。
道成寺といえば、安珍清姫の話で有名なお寺です。清姫が安珍を追いかけて、龍となり怒りに狂うという「愛」の物語で有名です。是非お参りいただければ、とっても分かりやすく「絵説き説法」を聞くことができます。
仏教では、「西方極楽(さいほうごくらく)」と言って、西に極楽浄土があるということで説法をすることが多いのですが、ここの道成寺では「妻宝極楽(さいほうごくらく)」という文字にして説法をされています。
妻は、家庭の柱で、妻君を家の宝として親愛し、自分の妻は日本一であると思って大切にしたら、家門の繁栄は疑いなしである。極楽浄土は、家庭の中にある。と言うような内容でした。
次に、陸奥教区の黒石寺の藤波洋香師が「布施の心」と題して、講演をされました。この世はご縁の世界で、「縁」とは、網の目のようなものであると言われました。「網の目」の一つの四角は、周りを囲っている網の目がないと存在しないのであり、周りの網の目がなければ、自分自身も存在していないというたとえ話をされました。
また、最高の布施とは、「人のためにやっていることが自分のためになり、自分のためにやっていることが人のためになる。」これが、最高の布施であると言われました。
また、豊かな人生とは
1. 時間と心にゆとりがあること。
2. 自分自身の人生を肯定していること
3. 自分のことだけでなく、人の為、社会の為に何かできること。
と言われました。
そして、共に悲しむことの難しさをおもしろく、説法されました。
いろいろな方の話を聞いてこれて、とっても充実した時間を過ごせました。26日(水)は根本中堂で264名が、法要いたしました。戦後、2番目の僧侶の数の多さだということでした。
明日は、27日(木)~28日(金)の、三徳山比叡山団体参拝について、書きたいと思います。
3月も終わります。いよいよガソリンの暫定税率が期限切れを迎えます。どんなふうになるのか、注目したいと思います。
おそらく、4月末以降に、衆議院で再議決し暫定税率は元に戻るようになると思います。下がったり上がったりと混乱すると思います。
では、今日も、あなたにとって良い日でありますように。