某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

こんな馬鹿な入れ知恵をしたのは誰か

2009年10月14日 00時00分00秒 | 日記
「非核」アピール、戸惑う東京…五輪共同招致(読売新聞) - goo ニュース

広島、長崎両市が2020年の夏季オリンピックの招致に乗り出したそうです。
このニュースを見たとき、私は色々な意味であきれ返りました。


まず第一に、オリンピックは1都市でしか開催できません。
隣接しているわけでもない広島市と長崎市で共催など言語道断です。
少し調べれば解るのに、何も調べなかったのでしょうか。


第二に、オリンピックに政治を持ち込むという愚行を行うなどありえないことです。
非核、平和のアピールだからいいんだ、政治と無関係なんだ、とでも言うのでしょうか。
非核という事自体が政治的なアピールにすぎず、平和を目的としているからその政治的アピールが認められるものではありません。
ベルリンやモスクワ、ロスでのオリンピックを持ち出すまでも無く、そういった政治的アピールといかにオリンピックを切り離すかということに腐心してきた各国のオリンピック委員会やIOCを考えれば、問答無用で却下されるのが目に見えています。


第三に、無計画さです。
昨今の夏季オリンピックは、莫大な費用と数多くの競技施設が必要となります。
東京の場合でも、招致費用だけで150億円必要でした。
実際に開催する場合、その数十倍の費用がかかるでしょう。

小国の国家予算並の財政基盤のある東京ならば、自前で用意できます。
足りない部分だけを国が用意すればいいのです。
しかし、広島にしろ長崎にしろ、財政基盤があまりにも小さく、招致費用すら自前で準備できないのがわかりきっており、最初から招致費用を国に頼るのが目に見えています。

さらに、東京の場合は1964年の東京オリンピックの施設があり、それを改修すればすむものも多く、費用はそこまでかかりません。
今まであった施設も、オリンピック終了後も活用でき、無駄な施設を出来るだけ少なくすることが出来ます。
広島や長崎の場合、取り壊すしかない施設ばかりになると簡単に予想できます。
国立競技場や日本武道館のような施設がいくつも出来たとしても、運営しきれるはずありませんからね。


そして最期に、いまだに原爆で商売しようとする広島市、長崎市の魂胆に、もう言葉もありません。
平和だ、非核だといえば、他のあらゆる事情を押しのけて最優遇されると今でも思い込んでいるのでしょうか。
原爆の被害にあった人は不幸だと思いますが、何時までも原爆をネタにして金を引っ張ってこようという両市の考えにはあきれ返るばかりです。


そうであるのにもかかわらず、平和の祭典だ、核廃絶のアピールだなどとのんきなことを行っている自称識者が多いことに、もはや苦笑するしかありません。

そしてこんなニュースが次々と入ってきます。
IOC、広島・長崎共催に否定的 一部分散開催なら容認も(共同通信) - goo ニュース
広島知事、五輪招致で不快感=「市から聞いてない」(時事通信) - goo ニュース

ルールも調べず、県に根回しもせず、ただただ広島市と長崎市が一方的に発表した、ということなのでしょうか。
そんな考えでオリンピック招致が出来るとでも思っていたのでしょうか。
計画の全容が明らかになってないのでこの程度しか批判は出来ませんが、実際の開催計画が明らかになれば、さらにずさんな点が明らかになるでしょう。

いったい誰がこんな愚かな入れ知恵をしたのでしょうか。
国内招致レースに勝てるわけも無いこんな無計画な発表をした広島、長崎両市長に、両市民は怒りをあらわにしていいと思います。

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