某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

持ってたほうがいい資格

2007年04月15日 00時12分52秒 | 資格
5月のFP2級へ向けて、勉強中の日々。
社会人は土日しかちゃんと勉強できないから、計画的にやらないといけなくて大変です。

新入行員に、
「どの資格を取ればいいんですか?」
とか、内定が出た大学時代の後輩に、
「何か資格でもとっておいたほうがいいですか?」
とかよく聞かれます。

そこで、今日は銀行員になって出来るだけ早くとったほうがいい、出来ることなら入行する前にとっておいた方がいい資格について書きます。


以前このブログで、銀行に入るのに有利になる資格は?と聞かれて、無いと答えました。
確かに、公認会計士や税理士のようなそれだけで独立できる資格を除けば、これをもっているから銀行に入りやすいという資格はありません。
しかし、銀行に入ってから必要になる、もしくはあったら便利な資格というものはやはり存在します。

まずは簿記。
入行前に3級を取らせるところも多いんですが、ここは2級は持っておきたいところ。
法人を担当するのならばその程度の基礎知識は必須ですし、後述のFPにも役立ちます。

次に証券外務員。
銀行が受けさせるのは特別会員第2種といって、銀行員のみ受験可能な非常に容易な試験で、債券と投資信託くらいしか売れません。
今後の更なる金融自由化のことも考えて、一般会員の第2種を持っておくべきでしょう。
これは受験資格は不要ですので、誰でも受けられます。

そしてファイナンシャル・プランニング技能士(以下FP)。
できれば2級まで合格していたら楽ですね。
FPは何かを売るために必要なものではなく、知識としてもそこまでためになるわけではありません。
もちろん細かいことは勉強になりますが(特に税に関することなど)、銀行員としては別に知らなくとも問題ないことがかなりあります。

しかし、様々な金融商品を個人に販売していく上で、FPという資格があるのと無いのとでは説得力が違います。
国家資格でもあり、個人の資産形成をアドバイスするプロというお墨付きを持っているわけですから、権威に弱い人々に非常に有効です。
本来なら更新性で継続的に教育を受けていかねばならないCFPやAFPを持っている人のほうが優秀なんでしょうが、民間資格と国家資格の影響力の壁は大きいです。

この3つは入行前、もしくは入行後できるだけ早いうちにとっておいたほうがいいですね。
とはいえ、やはり銀行に入る前にそこまで資格取得に血眼にはなって欲しくないですね。
まともに勤め上げるのなら、学生時代ほど時間に余裕が出てくるのは定年後です。
40年間ひたすら働き続けるのですから、その学生生活最後の1年位はくいの内容に過ごしてもらいたいです。


それ以外にも、上記の資格より難易度の高い宅地建物取引主任者だとか中小企業診断士だとかも狙ってみるのもいいでしょう。
直接銀行には関係ありませんが、役に立つと思われる資格です。
それに、転職する時の味方にもなります(笑