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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

陰陽師0

2024-09-28 05:05:42 | 邦画
野村萬斎さんの「陰陽師」(2001)「陰陽師Ⅱ」(2003)が公開されてからはや20年
野村萬斎さん自体好きな役者さんでは無いもののいわゆる陰陽師である安倍晴明フリークとしては見ておりますが
そこは流浪のブロガー今やどこに行ってしまったのやら見当たらないのよね
でももう20年も前だったとはねぇ
 
ってことで今作は安倍晴明がまだ宮廷の陰陽師になれる前
そう陰陽師見習いって言う立場でのまだ学生(がくしょう)と言う修行者時代に
親友が恋する皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解決をすると同時に宮中を牛耳ろうとする悪者を退治し陰陽師に推挙してもらうまでのいわゆる前日譚と言う夢枕獏さんに許可を得てのオリジナルストーリーだそうですので「陰陽師0」と言うことらしい。
 
また「三丁目の夕日」三部作や「ゴジラ−1.0」でVFXおよび監督としての山崎貴さんの奥様である佐藤嗣麻子さんのオリジナル脚本&監督作品だったのね
ということで山崎監督とずーっと仕事をしてきてるVFX会社「白組」が全面協力をしてるのでもうVFXとCGで見せてくれる平安絵巻も舌を巻く流れるような袖や裾の描写のCGやVFXが実に見事でして(こう言うの個人的に大好きで中国時代劇に多いよね)
さほど面白く無いというか底の浅いミステリー劇でしか無いのに呪術の世界観を超一級の作品に仕立てあげてるのには目を見張らさせられてしまった
 
まぁ古典の世界に造詣が深いほうと自負してる私でさえ道真公が怨霊となって現れる時の木の枝からなんと紅白の梅花が咲き誇り遠雷となって現れるVFXにはもう我を忘れて拍手喝采していたくらい
さらに徽子女王が歩かれるたびに着物の裾から花びらが舞うという細かいところなどは流石に女流監督ですかねぇ
 
まぁお話の元凶は流石に人であるということでしっかりとストーリーを落としており
VFXで目を惑わして置いて先にも書いたとおりお話になんのひねりもなく底の浅い物語をこんだけの一級品にしてるのはやはり「白組」の力技だったってことで・・・
個人的には山崎賢人を安倍晴明に配しその友人の源博雅に染谷将太を配したこともこの映画の勝因でしょうね
 
2024年製作、日本映画、「陰陽師0」製作委員会作品
佐藤嗣麻子脚本・監督作品
出演:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、村上虹郎、板垣李光人、桐山漣、嶋田久作、眞島秀和、筒井真理子、吹越満、安藤政信、北村一輝、國村隼、小林薫

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (ヒロ之)
2024-09-28 16:23:39
コメントありがとうございました。

物語自体は然程魅力というものを抱けませんでしたが、白組によって生まれた映像美の数々には流石の一言でしたねえ。
これが大したものじゃなかったら、そこまで評価出来る作品になったのか分かりませんが、何か一つでも飛び抜けたものがあるってのは映画としては大切でしょうね。
確かに男性監督の感性とは違う女性監督だからこその美に対しての目の付け所というものを至る所で感じさせられる作品ではありました。
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