父親的生活

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女性と仕事と家族と

2004-06-28 20:32:55 | 出産・育児
共働き王国って何処?、自立した女性が多い国って何処?と言う質問をしたら、皆さんはどう答えるだろうか。
多分多い回答は「アメリカ」「フランス」「イギリス」あたりでしょうか?

案外女性が多く働いている国は「中国」です。政治的な問題もありますので、その話は又機会のある時にしますが。

で、アメリカですが、確かにそうですよね。働く女性を高く評価する文化や、お互いを認め合う国民性もある様に見えますよね。
私は民俗学者でも何でもないので、それらのイメージが正しいのかどうかはわかりませんが、意外な事があります。

実はアメリカにも「専業主婦」の時代があったという事なのです。
第二次世界大戦後、アメリカは非常に裕福な時代がありました。産業の発達が、国民の生活レベルを大きく向上させ、実に8割以上の家庭が「専業主婦」であったと聞きます。
もちろん、離婚率もまだまだ低かったようです。で、時は進み、文化の発達や、不景気による主婦の就業等の歴史があり、現在のアメリカへとつながっているらしいのです。
女性が自分の意思で働くと、大きな問題は「育児との両立」があります。又、夫は何をするべきなのか、家族とはどうあるべきなのか。
多分アメリカ人も悩んだんでしょうね、だから、アメリカではそんな家族を表す言葉だけでもたくさんあるそうです。

以下抜粋

津田塾大学教授である金子清子によれば、夫だけでなく妻も働く家庭を日本では単に「共稼ぎ」や「共働き」と表現し、あまり使い分ける事もありません。
欧米ではこれらを「two-bread winner family」 「two-profession family」 さらに「symmetric family」と称している。
two-bread winner familyは、妻が働く事の経済的動機や効果に着目したもので、日本語の「共稼ぎ家族」に当たる。「共働き家族」は、もっと広い意味を持ち、妻が働く事に経済的なもの以上の意義を夫婦がともに認め合い、強い一体感を持つ家族two-profession familyのニュアンスも込められている。
そして、妻が働くと、夫がこれまでの妻の役割とされてきた家事、育児を、共に担って行く事になり、家族の中での役割構造が対照的になるという「役割対象家族」symmetric family という言葉のニュアンスになる。

これって、実は私の卒論の下書きの一部です。

さすが、先進国ですね、女性の社会進出にも理解のある国だとは思いますが、家族についてもそういう風に認識されたりするのですね。
きっと、戦後すぐにはそんな言い回しも無かったでしょうに。

日本でも何年かすれば、女性の社会進出についての考え方や、家族についての考え方が変わるのでしょうか。
そう期待したいものです。

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女性と仕事

2004-06-28 17:55:32 | 出産・育児
私の住む和歌山県は、結構田舎だ。
田舎というと、キャリアウーマンなんて皆無だと思うでしょう?ところが私の周りには「働く女性」はたくさんいます。

和歌山では石を投げれば農家に当る(ウソウソ)くらい農家や、漁師がいる。
と、言うわけで、農家には働き者の女性が多い。
農家の嫁なんて、朝から晩まで本当に良く働く。ただし、給料は無い。
農家って、究極の共働きだと思う。

案外お父様方の方が、昼間から酒飲んでたり、子どもの野球のコーチをしていたりして働かない。
お母様方はせっせと草むしりや、薬撒きなどをしている、更に家事もこなす。
田舎ではお母さんの朝は早い。

そしてお父さんは亭主関白が多い。
殆どの農作業はお母さんがやっているのに、さも自分が売った様な顔をする。
お母さんが頑張って作った野菜を売って、そのお金で贅沢をするのはお父さんだ。
そこまで書くと、「だから田舎っていやなのよねぇ」と思われる。

けど、田舎のお父さんは、大抵お母さんがいないと何も出来ない事を十分に知っている。
だから、実は皆に見えない所でお母さんを大切にする。
ある時は、子供よりもお母さんを大切にするし、実は結構プレゼント攻撃だったりもする。
逆に子どもは勝手に育つくらいにしか思っていないかも。
普段威張ってる分だけ照れ屋だからね。

電気が発明されるもっと前、人間は「今日食う物」に苦労していた。そんな時代、様々な職業は全て兼業で、殆どが農業を営んでいたらしい。武士だって例外なく。「百姓」という言葉はそこから出来たとも言われている。
そんな時代は「今日食う食べ物」を何とかしようという共通の目標が夫婦にはあったはず。生死をかけた目的だ。だから、他の職業があっても、時間があれば畑で食べ物を作ったのだろう。そんな夫婦には「どちらがエライ」もクソも無いと思う。
もちろんその時代でも、農業の最大の労働力は女性(お母さん)だったと思うが。
だから、女性が働くという事は、実は昔からずっとそうなのだ。
お父さんの役目は財産と家族を安全に守る事だったのでは・・・。

そう考えると、近代化が進んで、社会の分業化が出来た時に、専業主婦なんて出来たのじゃないかな。
専業主婦には「食べ物の確保」という命題はない。だからのんきに見えたりするのかな。
逆に警察なんて分業も出来たから、お父さんは仕事が一つ無くなった。だから「ヘナチョコおとうさん」が最後まで通用したりするんだ。
とりあえず今は食べ物や安全の維持には困らないから、専業主婦やお父さんは新しい目標が必要ですね。
今はそれが、子どもだったり、家だったり、趣味だったりするだけなのかな。

つまり、家族のスタイルなんて案外簡単で、「共通の大きな目的」があれば、家族なんてすぐに助け合い、認め合って暮らしていけるのじゃないでしょうか。
ただ、食べものに困らないのなら、仕事は好きな仕事に限りますがね。