あなたが残した沢山のしるしは
しばらく私たちを悲しませる暇も無いくらい。
普通の生活に戻った私達の
思いもかけない場面に
例えばメールを開くとき、
例えば携帯電話の着信履歴を見たとき
例えば机の奥に忘れられていた書類のなかに
そうやってあなたは、
突然現れては
私たちを驚かせ、
そして一寸悲しませた後に
残り香のような微笑を残して
去ってゆく。
あなたが残した沢山のしるしは
しばらく私たちを悲しませる暇も無いくらい。
普通の生活に戻った私達の
思いもかけない場面に
例えばメールを開くとき、
例えば携帯電話の着信履歴を見たとき
例えば机の奥に忘れられていた書類のなかに
そうやってあなたは、
突然現れては
私たちを驚かせ、
そして一寸悲しませた後に
残り香のような微笑を残して
去ってゆく。
クリスマスも過ぎた病室のベットの上で
沢山の管を腕に繋いだあなたは
”この仕事、天職だと思うんですよ”と元気に笑い、
結果的には随分私の心を救ってくれた。
そのとき、枕元にあった沢山の絵は
幼い二人の娘さんが書いた絵で
楽しそうな笑顔であふれかえり
少し落ち着いた容態もあって
そのとき 明るい笑顔で病室が埋まった
あのときの沢山の笑顔は棺の中で
彼は沢山の笑顔と一緒に荼毘に付される
”そういえば彼はいつも何色の帽子をかぶっていたっけ?”
式の準備中ふとそんな話題になった。
釣りをしているときの彼の姿を家族は殆ど知らない
倉庫から持ってきたベストは黒色で、背中に名前の刺繍があった
帽子が見つからなくって
彼の愛車のトランクを開けると
新しい未開封の沢山の釣り道具が、
彼らしく少し乱雑に積み込まれていた。
”内緒でこんなに沢山・・・”
隣で、残された彼の細君が
一寸驚いた後に、穏やかに微笑んだ
結局、ベストは赤色のベストで、茶色の帽子が彼のお気に入りだったと
釣り仲間が教えてくれた
たくさんの仲間を迎える場所に
あなたの、そのとっておきを飾ろう
突然の知らせは、
穏やかな冬のお昼のオフィスを凍りつかせた。
あまりにも突然で、予想もしなかった結果で
私の体と心が離れ離れになったかと思うと、
気がつけば私はベットの前であなたを見つめて立っていた。
冷たく光る病院の、何階かすら覚えていない廊下の一番先、
北向きの日の当たらない角部屋で、
あなたはじっと目をつぶって、両手を胸の前で強く握って。
・
まだ良く判っていない私。
涙も出ずに、永遠に思える程大きなためいきが
余り広くない個室に重い空気を吹き込む。
新春の新聞記事なんて、祝いの記事や行事予告等が多く(結果的には思い込みだと言う事だったのだけれど) 興味が無かったので、余りしっかり読んだ事が無かったのですが、今年は時間があったのでじっくり読んでみた。
日経、朝日、MJ
意外・・・面白い記事が多い。参考になる記事も多かったし、何より今年の決意が沢山沸いた。
今年取り組みたい事は沢山ある。去年から暖めていた事や、やるつもりだったのに出来なかった事。本当に沢山。先ずは忘れないように箇条書きをしておこう。
そして、誰とするのか、どうやってするのか、幾らでするのが、何時までにするのか。これはじっくり考えたい。
日本人の平均年齢から見ても、そろそろ折り返し地点が見えてきている。勿論、第一線でがむしゃらに仕事が出来る期間も限られているだろう。人生で何が残せるのか、何をするのか。
新聞に様々な刺激をもらった。