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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

R.M『出現』

2020-07-31 06:53:14 | 美術ノート

   『出現』

 出現とは何だったのか。
 混沌の深淵、菱形の連鎖は赤・黄(白)・緑だろうか…(光の三原色は赤・青・緑、絵の具では赤・黄・青)。
 光あるいは視界を暗示しており、世界は見えることで始まることを示唆している。

 偶然に空けられた穴、亀裂、爆発、何らかの誤作動かも知れない《奇跡》である。
 出現とはすなわち存在である。質量をもつ物質の集合であり、知覚可能な生物としての人類へと連鎖していく事件である。

 暗中模索、手掛かりのない世界、そこに《光=視覚》が始まりを展げる。
『出現』は、無の原始、未開からの奇跡である。


 写真は『マグリット』展・図録より


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