続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)㉓+

2020-07-23 05:39:45 | 飯島晴子

   人の身にかつと日当る葛の花

 人の身…これは写生句、人の身の丈ほどの高さに葛の花を見たという景。
 かつと日当る…これは、人の身と葛の花双方にかけた描写であり、(かつと)は瞬間的に日が当たったということなのか、(かつと)は強く(活)というエネルギッシュな光線なのか・・・二つを含むことが妥当かも知れない。
 葛の勢い、触れるものがあればどこまでも伸びていき花を咲かせる。人の身の丈ほどのこんな高所にという驚きであり、(かつと日当る)は何気ない葛の強靭さに胸を衝かれたのだと思う。

 人の身はジン・シンと読んで、訊、審。
 日当るはカ・トウと読んで、果、問う。
 葛の花はクズ・カと読んで、クズ、過。
☆訊(問いただし)審(つまびらかにして)、果(結果)を問う。
 クズの過(あやまち)がある。

 人の身はジン・シンと読んで、尽、真。
 日当るはジツ・トウと読んで、実、答。
 葛の花はカツ・カと読んで、闊、佳。
☆尽(すべて)真実(本当のこと)を答える。
 闊(心が広く)佳(佳人/良い人)である。


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