続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1408。

2013-10-08 15:39:38 | カフカ覚書
なかなかありがたい態度だったが、Kとしても、馭者にサーヴィスをしてやれという気になった。ゆっくりと、姿勢を変えないで、扉の内ポケットに手をのばしたが、あいたままの扉は遠すぎて手がとどかないので、自分の背後にある、しまった扉のほうをさぐってみた。結局、どちらの扉でもよかったのだ。こちらのほうにも、ちゃんと瓶がはいっていた。

 ポケット/tauschen→Tausch/交換。
 扉/Tur→Tour/企み、計画。
 瓶/Flasche→Fliess/意図。
 sich→Slchel/新月。

☆考慮すべき事情であり、Kとしては操作を望んだが、長いこと態度を変えないので、企みの裏の交換には隔たりを感じ、企みを打明けられなかった。
 後ろの新月には無関心だった。らでどちらでも良かったが、こちらの方にもちゃんと意図があった。

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