大仏の肉叢(ししむら)てふも夏の果
大仏の肉叢、肉体…たしかに薄衣である。その肉叢というものは、どこか夏の果(もの悲しい)。夏の終わり一年の四分の三を過ぎるころには、鎌倉大仏などは潮風によるサビ、鳩のフンなどの付着で汚れが目立つようになる。
大仏はタイ・ブツと読んで、怠、打つ。
肉叢はニク・ソウと読んで、難、想。
てふも(言)ハゲンと読んで、厳。
夏の果はカ・カと読んで、呵、化。
☆怠(なまけもの)を打つ(強く指摘する)のは難しい。
想(思い巡らせ)厳しく呵(叱り)化(教え導く)。
大仏はタイ・ブツと読んで、他意、物。
肉叢はニク・ソウと読んで、二句、捜。
てふも(言)はゲンと読んで、現。
夏の果はカ・カと読んで、加、果。
☆他意の物が二句ある。
捜(さがし求める)と現れる。
加えられた果(結末)がある。