分岐した線条の任意の点(印)は何だろう。ほぼ等しい位置にある印は何のため(目的)だろう。
そして1~9まで打たれた数字の意味は何か、具体的な説明はない。
背後の白い線条(長方形)は画の背後もしくは手前、微妙に3つの面に関わっているように見える。直線は人為であり、画を現在と捉えるならば、過去・現在・未来にまたがっている線条(人為)である。
分岐した線条が延びていく先に停止のような印があるが、9の先だけにその印がない。
全くの偶然に必然を加えている、混沌である。《この難問を解け》という指令のようであり又達観の《意図を排した時空》とも思える。
しかし、偶然が重なれば必然である、この《等間隔》の印には意思がある。
原初・遇因の起点を基点とし存在の分岐、経過の時間は宇宙においては必ずしも地球時間とは一致しないという不測。
停止原基は存在するが、存在しないとも言える。綱目に関しては任意であり、未来への解放は無限かも知れない。この『停止原基の綱目』は指針であり、メモとしての記録である。
写真は『DUCHAMP』より www.taschen.com
この時天地悠々の感、人間存在の不思議の念などが心の底から湧て来るのは自然のことだろうと思う。
☆弐(二つ)を展(広げる)。
質(内容)は幽(死者の世界)の憂(心配)である。
貫く腎(要)は喚(入れ替えること)である。
尊い済(救い)は普く死を疑う念(考え)からである。
審(正しいかどうかを明らかにする)態(様子)は幽霊(死者の世界)であり、霊(死者の魂)の旨(考え)が全ての詞(言葉)にある。
そこの暗がりが気持ちよかった。この広い部屋のなかは、ビールを汲みだす詮のうえに弱々しい電灯がひとつともっているきりであった。
☆来世での食(蝕/死の入口)を選択した。燃えるような大きな空間は深い悲しみを超えた先祖の不確かな電光があった。