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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

おしゃべり。

2013-01-07 07:13:46 | 日常
 チャイムが鳴ったので出てみると、Kさん。
「ちょっと顔が見たくて」と笑った。診療所の会報を近所の会員に配っている。黙ってポストインすればいいのだけれど、たいていチャイムが鳴り、立ち話となる。
「春のグループ展の絵を描いているけど、馬の顔が描けなくて、有馬記念の競馬を食い入るように見たわ。なにか、馬の写真は無いかしら」という。

(あることはある・・・と言うか、処分してしまったかも・・・。息子が馬券を買っていた頃、「駿馬」って本を購読していたから・・・でもこの話題は伏せておこう)

「うーん、それらしく描けばいいんじゃないの」
「そうね・・」

「風邪を引いたようなの、今やっと回復したところ。」
「風邪を長引かせると困るわよね、」
「本当に、わたしなんか注射もしているのよ。あとどれくらい生きるのか分からないけど、身体は大事にしないと」
「いま、日曜美術館で北斎をやっていたけど、すごいわねぇ。あんな所まで行ったのね。足が丈夫っていいわねぇ」

 とりとめもなく、延々と続くおしゃべり。


 ふと気づくと、二人が二人とも、玄関先にある柱に掴まっている。
 まともに立っていられない二人。
 
 それでも老いの女子会、冬の陽だまりで長々と・・・。(いつまでもこの平穏が続きますように!)

『洞熊学校を卒業した三人』57。

2013-01-07 07:03:41 | 宮沢賢治
「なめくぢさん。何だか足が溶けたやうですよ。」ととかげはおどろいて云ひました。
「ハッハハ。なあに。それほどぢゃありません。ハッハハ。」となめくぢはやはりもがもが答へました。
「なめくぢさん。からだが半分とけたやうですよ。もうよして下さい。」ととかげは泣き声を出しました。
「ハッハハ。なあにそれほどぢゃありません。ほんのも少しです。ハッハハ。」となめくぢが云ひました。

☆化(形、性質を変えて別のものになる)の則(きまり)、陽(太陽)になる運(めぐりあわせ)は等(平等)である。
 化(教え導くこと)の熱(夢中になる、ひたむき)の真(まこと)は拝(神仏などを拝む)の薀(奥義)である。

「城」1147。

2013-01-07 06:51:14 | カフカ覚書
「おっしゃるとおりですわ」と、お内儀は、頭を下げて、
「でも、わたしのこともも少しはいたわってくださいな。わたしは、ほかの人たちほど感じやすくはないわ。どんな人だって、神経過敏になる点がいろいろあります。でも、わたしは、反対なの。わたしが過敏になるのは、この点だけなんです」

 頭/kopf・・・理解力、表題。
 感じやすい/empfindlich・・・知覚する。
 eine→ahn/先祖。

☆「その通りです」お内儀(監視、親衛隊)は、表題を変化させた。「わたしのことを大切にしてくださいな、わたしは、死ぬことを知覚できません。でも、神経過敏になるのは、この先祖ののことだけなんです。