ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

210304 New Challenge Exhibition 水のない いけばな展 3期

2021年03月04日 | いけばな
3期を見てきました。そして、作楽会のお教室のブログに写真をあげました
ここの記録は、すこし選んだ作品が違いますが、ほぼそのブログと同じです
 
各期の様子はこちらから見ることができます

会場までお越しいただくことができない方にもお楽しみいただけますよう、展覧会の様子を、動画で配信します。
4期それぞれの会期中、YouTube、Facebook、Instagramでの配信を予定している他、ホームページからも視聴することができます。
生配信ではございませんので、公開後はいつでもご覧いただけます。

 
 
今回、お家元のリモート観賞ツアーという形で、家元自らの解説で作品が見られるようになりました。コロナによる制約もある中、なんてすごいことだと思いました。
けれども、
フェイスブックだ・インスタグラムだ・ユーチューブだ・動画だといったって、お教室のメンバーが、みんながみんな、見ることができるわけじゃないとわかりました
ブログに写真をあげてくれると助かる・・・というお声があって、それなら、できることやろうかと
 
感染が下げ止まり、緊急事態宣言はもう2週間(~3/21)延長されました
 
 
今期もお家元の作品から・・・
青竹の表面・中・熱をした部分、それぞれの色が面白く構成されていると思いました
動画『家元作品の制作』では、竹をバーナーで熱する様子、梱包・宅配の都合で作品応募のきまりとなっている縦横高さの寸法を測りながら調整する様子が見られます
勅使河原茜家元/Reborn-Ⅲ/タケ
土台は鉄(中で炭をおこしていた炉)、竹をあぶって曲げたところの質感がこんなことがあったろうかと思った(スタッフ・ありますよ油が出てきたんです)、もっと竹と向き合いたい
 
 

積み木と根と削りかす?と、加工した材と掘り出した根と、おもしろい組合せ
中田和子/いのち-噴出-/角材・和紙・ネジ釘・木
力強さもあり面白い。ねじ釘も見せて1つの表現にしている。鏡の前で違いが面白く出た。
 


小さく派手さのない色合いだけど、佇む静かさと動きがあり、はっと目をがいきました
草薙美蕗/奮(田の上で鳥がはばたくという意味)/オーガスタ・ヤシ・シュロの実・ナンキンハゼ・着色キウイ蔓・流木
軽やか、植物の特徴をうまくつなげている
 


今回リュウゼツランを使った作品が複数ありました。1枚の葉が銅版と絡んで何とも不思議な魅力
前田紫紗/共在/リュウゼツラン・銅版・木材・釘
リュウゼツランの時間の立ったものとそうでないものが同じものと思えない、銅板が何とも良い。
 


ミツマタ1種いけ、白い鉄に絡め構成してある
繰り返しになるけれど、この形で宅配に耐える強度に仕上げるのはどうやるのだろう。お教室では、自分のテーブルから写真撮影のテーブルに数m移動させるだけでボロッと崩れたりしてしまう私
林樹良/天まで届け!!/ミツマタ・鉄
白に赤の構成が意味のあるものになっている。小振りだが方向性がはっきりしている。
 


多肉植物なら1週間水無しで使える緑なんだ、なるほどと思いました
5月にもし勉強会をやるとなると、多肉もあるかなと
福島夏蓮/輝く生命の協奏/アロエ・鉄・カスミソウ・リューカデンドロン
いろんな角度から見ると表情が違う。緑はじけて、アロエの独特の動きをどう生かしていくかが面白く表現されている
 
 


くしゃくしゃっとしたのが何だろうと思ったらミツマタ(皮?)でした
渡辺祥夏/好きな素材と/カラタチ・ミツマタ
ミツマタを割いたとは気が付かない、いろいろやるんだ、好きだからこそ向き合っている時間が長いのだろう
 


こういう同系色の濃淡で、質感の違いがあって、粗密がある作品っていいなと思う
山本葵紅/羽化/ツゲ・コルクシート
違う質感と表情をどう構成するかだ 下に空間があって軽やか、線の構成にもメリハリがある
 

小さな作品、赤・黒で力がある
中村草朱/湧き立つもの/アクリル板・キウイ蔓・ツワブキ・発泡スチロール
細かい、丁寧に作っている
 

黒・金・銀、この高さ・幅は宅配のサイズ制限があってのことだろう、その中で力と変化のある構成
佐藤美樹/繋(つなぐ)/ツゲ・スターチス
立ち上がりの枝の強さとやわらかさ、動き、表情豊か
 

この形でしっかりとして崩れないのは、どうやっているのだろう、実は着色してある
他にも着色無しモミジバフウの作品もあった
中田芳聖/Vitality(生命力)/ススキの穂・アスパラガスプルモーサス・モミジバフウ実
赤の粗密が面白い
 
 
2つの肌合いの違う流木の組み合わせも面白い、重そうだけど下から見ると意外と足元がすっきりしていて軽やか
大友春宵/追想/ハスの実・木の根・鉄
見るところで全然違う、蓮と鉄の関係が面白い
 
 

各期で白一色の作品がいくつかあり、目を引きました。植物なのに動物(キツネ?オオカミ?)の毛のよう
石井陽子/春風/ミツマタ・パンパスグラス(テールリード)・ヤマシダ・砂・和紙
立ち上がる感じ、柔らかい風、土台がとくとくな趣
 
 


質感の違いが面白いと思った、リュウゼツランだけだと知ってさらに驚きました
斎藤紫陽/蘭舞/リュウゼツラン一種
そのままと線にしたものと全く違って面白い、素材をどう変身させるか、植物の持っているそのものの面白さが出ている、やりたいことがはっきり出た感じがする。
 


これも塊を脚で支えた作品
質感の違う白に赤、このように少ない量の赤いポイントを効かせた作品も複数あった
三島静香/雲間/晒ミツマタ・テングサ・ギボウシ
形がかわいいキャラクターの様、質感の面白さ
 


床にポトッと置かれた作品ですが、惹き付けられました
Varhnelyi 水晶/Objet trouve(みつけたオブジェ)/流木・イブキ・実・鉄
植物と異質素材が面白く合体し、緑が効いている
 

・・・・・・・・・・・・・・・ 
2期の後、作品の入れ替えがあったので、日本間も見てきました
近づくとほんのり柔らかな香りがしました
匂いの強い花は(入院のお見舞いなど)避けたほうが良いということもあろうけれど、
どこからかやさしく薫って見上げたら白い花が・・・という春の訪れ
コブシ・ツルソケイ・セローム/額「竹」:勅使河原宏

椿・アオモジ/花期「無題」・軸「桜」:勅使河原宏
春早く匂いし出たるし白花の辛夷の枝の垂りのよろしも・・・若山牧水の歌の如く
作家/中村俊映
 


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