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投句のすすめ5

2024-04-07 | 日記
本日も一億人の季語入門のお勉強です。
俳句には一物仕立てと取り合わせの区別があります。
一物仕立てとはひとつの素材を詠み込むことで、取り合わせは二つの素材を組み合わせることです。
取り合わせの一つは「季語」が普通です。

「降る雪や明示は遠くなりにけり」中村草田男

この句は降る雪と明治は遠くになってしまったという作者の感慨を取り合わせた句です。
取り合わせの句の場合は二つの素材の距離=間が必要です。
似たもの同士だと取り合わせになりません。これを「付けすぎ」と言います。
「春愁や明治は遠くなりにけり」ではどちらも感慨なので「付けすぎ」です。
離れすぎると取り合わせにもならないのです。
「ゲヂゲヂや明治は遠くなりにけり」では間が開き過ぎるそうです。
私には間よりも意味不明の句になります。
素材の説明にならないように注意も必要です。
「建国日明治は遠くなりにけり」とすると建国日の場面設定につかわれている事になるのです。
難しい、分からないというかこんな事考えもしませんでした。

取り合わせの句としてあげられていた物に
「古障子いのちのはてのうすあかり」
これ「付けすぎ」なのだそうです。
「小春日やいのちのはてのうすあかり」では離れすぎなのだそうです。
で、ぴったりの語が「湯豆腐」なのだそうです。
「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」 久保田万太郎
となるのだそうです。
分からない。難しい。
どうして「湯豆腐」だと「いのちのはてのうすあかり」にぴったりなのか。
こんな事を言われると、俳句詠むのが怖くなりませんか。

それでも頑張って今日の一句。

「遠雷や振り返り見れば窓に猫」

でどうでしょう。





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