今回の句は夏井いつき氏の句集「伊月集 鶴」2022年所収
仕事なし秋のビーサンうすつぺら 夏井いつき
掲句はコロナ禍で時間が無為に過ぎた時期の作品を「余録」として末尾に纏めた章ににある。仕事の無いままビーチサンダルをペタペタならして歩く。
「秋のビーサンは」飯田蛇笏の「秋の風鈴」にも似て、季節外れのもののあわれを遺憾なく発揮していると評している。
小川軽舟氏は夏井いつき氏が高校生による俳句甲子園の創設やテレビでの活躍によって俳句普及に果たした功績は大きいと評価しています。
金魚もこの「うすつぺら」の表現は気に入ってます。
テレビで悪口言って面白いおばさん的な評価をしていましたが、小川軽舟氏が古典として残そうという句を作っている人だと知って、驚きを持って紹介しています。
実力もあるのですね。
素人がこんな事いうのも変ですが。
NHK俳句兼題「栗」の続きです。
毬栗ってトゲトゲがあって、その中に少し厚手の皮があって、その奥に美味しい実があるなんて、ちょっと心のように思えたのです。
そこで一句。
毬栗を剥くのは心 見るようで
毬栗を剥いてあなたを覗き見る
毬栗はあなたの心剥いてみる
てなところでどうでしょう。
実は文春俳壇の発表があって佳作にも評価されなくて、ガッカリしています。
ちょっと自信のある作品だったので、佳作にもならなかつたのには自分の作風が評価されないのだなぁと落ち込んでます。
ちょっとね。