「渡り鳥」との詠み分けではなく「色鳥」で詠んでみます。
季語の説明は前回したので省略。
そこで一句
色鳥や証の羽の色も褪せ
色鳥の残せし羽の色薄れ
同じような句を今井つる女氏が詠んでいました。
「色鳥が残してゆきし羽根一つ」と言う句です。
残していった羽根の色が褪せてしまったというのと、羽根一つだけとで
は少し違うけど。
ということで別句を
色鳥に騙されようか今夜だけ
色鳥が残していった青絵皿
色鳥のひとつに嘘を教えられ
色鳥は見た目ほどには嘘つけず
色鳥は見た目と違って嘘は下手
色鳥の「色」が「色町」の意味を込めてです。
色鳥を色男にして詠んだいただけると分かりやすいかも。
前回の兼題「色鳥」の特選句が
色鳥来しずかなしずかな家族葬 だそうです。
色鳥や長寿の葬は婚に似て 高橋悦男
という句もあります。
もう少し考えます。