友達から聞いた話です。
友達が夜中に帰って来たとき、悪戯に誰もいない自分の部屋にインターホンで「ただいま」と言ってみたそうです。
「おかえりなさい」と女の声で返事か返ってきたそうです。
一人暮らしの部屋なのに誰かがいると思って、びっくりして大家さんの処に行って分けを話したそうです。
怖がっていると思われるのも嫌なので「一緒に入ってくれませんか」と頼むと大家の親爺さんが一緒に来てくれたそうです。
恐 . . . 本文を読む
友達から聞いた話です。
友達が近所の公園で遊んでいるときだそうです。
四・五人で缶蹴りして遊んでいるときです。
缶蹴り遊びとは、鬼が子をタッチすると缶の側の木に繋がれていくと言う遊びです。
子を助けるには缶を蹴って倒すか、繋がれている子にタッチして助けるかの二通りがあるのです。
でもなぜか次々に鬼に掴まって木のところに繋がれていき、誰かに助けて貰うと思っても全員が木に繋がってしまう事があったのだそ . . . 本文を読む
会社に勤めていた頃、仲間内の飲み会で嫁さんの自慢というか、誉め合い大会になった事があります。
貴方の奥さんは、綺麗だとか器量が良いとかの話していたときに、全員が口を揃えて「いつ見ても若い」と言われる奥さんがいた。
「確か、君と同じ歳だったのじゃないか」
「ああ、高校の同級生だったよ」
「なのに、お前はもう頭は真っ白で、二人並んで歩いていると、どう見ても親子だよ」
「まさか、親子はひどいよ」
「いや . . . 本文を読む
黒い箱
2015-05-28 | 創作
友達から聞いた話です。
友達が小学生だったとき、近所に黒い箱があったそうです。
原っぱのような処の真ん中に黒い大きな箱が置いてあったそうです。
友達は金庫か冷蔵庫が捨ててあるのだと思っていたのですが、時々人が出入りしているのを見たそうです。
黒っぽい人と白っぽい人がいて、いずれも箱の中に入ったまま、何時まで経っても箱から出て来ないときもあれば、黒っぽい人だけ出てくる事もあったそうです。
何処の誰か . . . 本文を読む
友達から聞いた話です。
ある日、友達が大切にしていた骨董品を眺めていたとき、お嫁さんがお茶を持ってきたというのです。
綺麗なお嫁さんで、友達のこと大好きなお嫁さんでした。
友達のそばに来て「貴方、お茶が入りました」と言って、友達の側に座ろうとしたとき、どうした事かお茶をお盆から滑らせて骨董品の上に落としてしまったそうです。
友達は激怒してつい「出て行け」と怒鳴ってしまったそうです。
売り言葉に買い . . . 本文を読む
友達から聞いた話です。
友達が出張で海辺の街に行ったときだそうです。普段だと静かな街なのに、ちょうとその時はお祭りで人出が凄くて出張の時にいつも使っている宿が満杯で泊まれないという事になったのだそうです。
普通だとその宿がダメでもどこかの宿を紹介して貰えるはずなのですがその日は何処も満杯で、どうしようもないと言われたのだそうです。
泊まれるところなら何処でもいいやと色々さがしていたのですが、その日 . . . 本文を読む
友達から聞いた話です。
友達が夜、車を運転していたときだそうです。
街中のカーブを曲がったとき、突然、目の前に子猫が立ち止まっていたそうです。
そんなにスピードを出していたわけじゃないのですけど、猫がフロントライトに照らされながら飛び出してきて、道の真ん中でこちらを見ていたというのです。
急ブレーキを踏んだのですが、前輪に嫌な感触がしたと言います。
蛇を轢いても、あの骨の砕けるコツっと言う感触がタ . . . 本文を読む
友達から聞いた話です。
友達のお嫁さんの実家に行ったときだそうです。
トイレに立ったとき、普段は閉まっている部屋の戸が開いていたそうです。
お嫁さんの実家ですから、どこでも自由に入れるはずなのですが、嫁が使っていた部屋で「恥ずかしいから入らないで」と言われていた部屋だったそうです。
子供の頃のお嫁さんの事が少し分かるかと思って部屋に入ってみたそうです。
部屋に入ってまず驚いた事は、自分の高校時代の . . . 本文を読む
友達から聞いた話です。
友達の家は海辺の近くにあって、近くには切り立った断崖があったそうです。
有名景勝地ではないのですが、意外と観光客が来て賑わっていたというのです。
そこで海辺近くの景勝地に簡単な小屋を作って土産物を売っていたそうです。
観光客は昼間来るのが普通なのですが、何かの写真集に月明かりの断崖と紹介されてからは、夜にも来る観光客が増えたそうです。
夜でも少し商売出来ないかなと記念撮影用 . . . 本文を読む
夜釣りで
2015-05-22 | 創作
友達から聞いた話です。
当時は海釣りが好きで、特に夜釣りに行っていたそうです。
独りでは危ないというので、いつも二人で行くことにしていたそうです。
その日も友達と二人で、海釣りをしていると「オーイ、オーイ」と海から声が聞こえたそうです。夜の海ですから真っ暗なのですが、はっきりと声が聞こえたそうです。
二人はてっきり海釣りしていた誰かが足を滑らせて海に落ちたのではと思ったそうです。
夜の海に落ちて気 . . . 本文を読む