今回の兼題は「団栗」です。
楢、樫、柏などのブナ科の落葉樹の実を総していうが、狭義では櫟の実のこと。拾ってきて独楽にしたり、人形を作ったりする。
名前が似ている栗のように、食べる習慣はありませんが、渋みを取り除いて食べていた時代もあるそうです。リスや熊は食べるようです。
例句として
團栗や屋根をころげて手水鉢 正岡子規 団栗
團栗二つ闇にまぎれてこぼれけり 正岡子規 団栗
團栗二つ闇にまぎれてこぼれけり 正岡子規 団栗
団栗は「落ちる」ようです。
では投げてみましょうか。
団栗を大樹に投げて音もなし 夕金魚
大樹めがけて投げたけど、届かなかったかな。
団栗を拾って並べているときの幼児の顔ってどうしてあんなにうれしそうなのでしょう。
団栗は幼児と会話しているのかもしれません。
そこで一句。
雨かしらいいえ風吹く団栗語 夕金魚
団栗に森の秘密聞く童 夕金魚
ここまで書いて、兼題を確認したらなんと「栗」でした。
エエッ、ですよね(^_^)
でも面白いから、これはこれで「栗」は別に考えます。
ハハハハ、こんな時もありますよ。