夕焼け金魚 

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兼題「色鳥」と「渡り鳥」

2024-08-23 | 日記
NHK俳句で「渡り鳥」俳句ポストで「色鳥」の兼題が出ています。
いずれも秋なので出ることはあると思いますが、同じ鳥の季語というので頑張ってみます。
「渡り鳥」「色鳥」鳥の季語ですけど、その本意は違っていますから句も違いの分かるように詠まなければなりません。
「色鳥」はいろいろな鳥が渡ってくると言うことです。
春の鳥が「囀り」と言うように声の音色を賞賛するのに対して「色鳥」はその色彩の鮮やかさ愛でます。

「渡り鳥」は秋に北方から渡来する渡り鳥で群れをなして飛んでくる様を賞賛します。
色鳥に対して雁とか鴨とか鶴などのように色彩的にはモノクロ系です。

この季語を同じ景でよみわけて見ようと思います。
状況は家の庭にいつものように鳥がきた。
でも庭の主人たる夫はもう亡くなっていて妻が寂しく鳥を見ていると言う景です。
皆さんならどう詠みますか ?

では一句。

 小鳥来るそうかあなたはいないのか   夕金魚

 手入れなき樹にも色鳥白餌皿    夕金魚

 上の句は庭に小鳥が来て夫に「小鳥が来ましたよ」とつい声を掛けたときに
 夫の亡くなったことを思い出したという景です。
 ちなみに「小鳥来る」は「渡り鳥」の関連季語。

 下の句は手入れのない庭にも鳥が来て、餌用の白い皿だけは奥さんが置いたと言う景です。
 手入れのない庭と言うことで、夫が亡くなっている事が分かると思います。 
 そんな風に詠めましたか。
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