72候では11月2日から6日までは「もみじつたきばむ」候 なのだそうです。 知りませんでした。 そういえば、近所の紅葉が一気に黄葉してきました。 季節外れという言葉を何度聞くことでしょう。 11月に真夏日ですよ。 11月に台風ですよ。 師湘子に聴きたいですよね。 こんな時期はずれに句を詠むのはどうすれば良いのかと。 そこで一句。 青空に暑いといえど影は秋 夕金魚 . . . 本文を読む
師の教えをもう一度読み直しています。才能があるかないかは、一日一句を3年続けてから、考えろというものですけど、3年は長くありませんか。なんとか、1年続けてからです。あまりに兼題にこだわって作るのも正直お疲れです。おじさん、疲れちゃって。自分のために詠む。日記代わりに一句でいいではないか。あまりに評価されない、負け惜しみかな。それで一句、文化の日。 朝霧に師の教え請う文化の日 夕金魚&n . . . 本文を読む
季語「寝酒」 寒い夜、身体を温めるため就寝前に飲む少量の酒。 ほのぼのとした酔いが寝つきをよくしてくれる。 少量のお酒ですよ。酔っ払うほどの量じゃないって、無理かも。 例句として ふたたびの寝酒にかへす白枕 山口草堂 いやなことばかりの日なる寝酒かな 草間時彦 そこで一句 黙々と手酌一杯寝酒かな 寝酒飲みついつい深 . . . 本文を読む
季語「霜夜」は霜の降りる寒い夜のこと。良く晴れて風の無い夜は霜が降りやすい。身を切るような夜更け庭や道にうっすらと霜が降りて白くひかる。 例句として 霜夜読む洋書大きな花文字より 田川飛旅子 不忍の鴨寝静まる霜夜かな 正岡子規 霜夜、冷たい夜ということですよね。 そこで一句 かたちなき物のうえにも降る霜夜 「かたちなき物」っていいでしょ。 勉強中に見た句 . . . 本文を読む
季語「冬暖か」は冬のさなかの暖かい日のこと。 つめたい風も吹かない穏やかな日和。冬の恵まれた一日である。 【子季語】冬ぬくし、暖冬 例句として 冬ぬくく地の意にかなひ水移る 飯田 蛇笏 冬ぬくし海をいだいて三百戸 長谷川素逝 暖冬や砂丘をのぼる身の重さ 秋元不死男 校庭の柵にぬけみち冬あたたか 上田五千石 山々に坂が寝そべり冬ぬくし . . . 本文を読む
兼題「双六」を考えてます。で一句です。 上がるとは人生双六外れること 夕金魚 上がりを目指すのですけど、上がってからは、 何をするのでしょうか。 人生も上がってしまうとすることがないのでしょうね。 すごろくの上がりのように 逝かれけり 角野良生 という句もあります。 絵双六囲む十二の膝頭 鷹羽狩行 双六は大勢でするものです。 膝頭が十二 . . . 本文を読む
季語「双六」 正月の室内遊戯の一つ。 盤双六と絵双六があるが江戸時代からは絵双六が一般的となった。 絵双六は、サイコロのでた目の数だけ駒を進めて、 先に上がった方の勝ちというもの。 江戸初期から行われていたという。 昔は雑誌の新年号の付録などに付いてたりしました。 知ってますかね、双六。 ゲームボードのようなものです。 東海道双六とか、出世双六とかありました。 今の人生ゲームも双六の一種でしょ . . . 本文を読む
兼題「初鏡」を考えています。 心いまだ燃ゆるものあり初鏡 鈴木真砂女 真砂女の句は「女」感じさせますね。 そこで一句。 勝ち負けは男の世界初鏡 女の世界にも勝ち負けはあると思うのですけど、 男の勝ち負けとはサイクルが違うみたいです。 . . . 本文を読む
兼題が「初鏡」です。 新年、初めて鏡に向って化粧をすること。 また、その鏡をいう。初化粧。 もう新年の季語ですよ。 俳句公募とかにも、新聞紙等が新年の特別号用の俳句を 公募し始めています。 でも、うーーん新年ですか。 頑張ってみます。 例句として 初鏡逃げも隠れもできぬ顔 林 十九楼 唇を舐め消す紅や初鏡 杉田久女 女の句が多いのですが、男を詠んだ句もあります。 . . . 本文を読む
本日紹介する句 老いることやうやく楽し冬日向 坂本謙二 「良弁杉」 松山在住の作者。 句集名は東大寺二月堂開山の良弁さんが植えた杉にちなむ。 作者とて老いに悩んだ事も嫌ったこともあったろう。 が、長生きを楽しむことを悟った老いの知恵。 と宮坂は評する。 金魚も老いました。最近つくづく老いを感じることが多くなって、 上記のような句を好むようになっています。 同じような句として、 いちまいの落 . . . 本文を読む