夕焼け金魚 

不思議な話
小説もどきや日々の出来事
ネタ控えです

投句のすすめ13

2024-04-24 | 日記
俳句ポストの4月の兼題の投句が4月20日に始まりました。兼題は「薄暑」です。「薄暑」とは初夏、やや暑さを覚えるようになった頃の気候をいう。歩くと仄かに汗ばむような、過ごしやすく気持ちのいい季節である。「夕薄暑」「街薄暑」「薄暑光」のような使い方もされる。過去の同じ兼題での優秀作千枚の窓洗い終え街薄暑   霞山旅大学に我が影のある薄暑かな 井上じろ身ごもりて薄暑の海は縹色  三十丸縹色は(はなだいろ . . . 本文を読む
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投句のすすめ12

2024-04-22 | 日記
今回の季語は虫です。俳句で虫と言えば秋に鳴く虫です。虫の音を美しいと思うのは日本人独特の感覚だそうです。角田忠信氏の「日本人の能=脳の働きと東西の文化」によると欧米人には虫の音も小川のせせらぎも騒音としか聞こえないそうです。ちょっと以外。虫の音が和歌に詠まれるのは平安時代だそうです。秋の夜のあるも知らずなく虫はわがごと物やかなしかるらん 藤原敏行秋のわびしさの歌です。和歌の世界では鈴虫・松虫の区別 . . . 本文を読む
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投句のすすめ11

2024-04-20 | 日記
季語って凄いです。季語の勉強をしてなかったら、こんなこと知りませんでした。「夜の秋」と「秋の夜」の違いなんて考えたことありますか?同じでしょうと言うのが最初の印象ですよね。これが違うそうです。「夜の秋」とは、夏も終わりの頃になれば、夜に秋の如き感じを催すときがある。それを言うのである。秋の夜のことではない。これは高浜虚子の見解です。ところが、青木月斗はこの見解に反対している。「改造社の俳諧歳時記に . . . 本文を読む
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投句のすすめ10

2024-04-18 | 日記
今日からは新たな本になります。片山裕美子氏の「季語を知る」を勉強しています。片山さんって凄いですね。「五月晴れ」の時期っていつだと思いますか?歳時記では「五月晴」とは梅雨の晴天、つまり梅雨晴間の事だそうです。通常天気予報で言う五月晴れは五月の晴れ間という意味で使われているのです。辞書にも「五月晴」は新暦の五月頃の好く晴れた日と説明されている。「岩波国語辞典 第七版」にはわざわざ誤用が現在定着してい . . . 本文を読む
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投句のすすめ9

2024-04-15 | 日記
季語って難しいですね。角川五十句、今は二十句できました。私の人生史の妻との出会い編です。世に言う恋の歌。色々できて自分なりに気に入ってるのですが、ここでは公表できません。季語の「薄暑」は次回の俳句ポストの兼題です。薄暑とは本格的な暑さではなく、汗ばむ額を吹きすぎる風に爽快感を感じるような初夏の暑さ。少し暑さを感じるような時って色々使えそうです。例えば、好きな彼氏といる時のポッと暑くなる感じと似てい . . . 本文を読む
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投句のすすめ8

2024-04-13 | 日記
冬の季語に「小春」があります。よく間違えるのですがこれは冬の季語です。春という言葉があるけど、冬。あの冬の間に一日だけ春のような暖かな日が「小春」なのです。冷たい中にある暖かさ、これが本意だそうです。「玉の如き小春日和を授かりし 松本たかし」冬の小春日和だから「玉の如き」という形容が生きるそうです。私の住んでいる地方ではこのような小春日和を「もうけもの」と言います。「冬の日に小春日和はもうけもの」 . . . 本文を読む
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投句のすすめ7

2024-04-11 | 日記
まだまだ季語の勉強をしています。自慢の一句を載せられないと言うことで、前回のような名文句を自分なりに俳句にして見たいと思います。今回は本能寺の変・織田信長の最後の言葉「是非に及ばず」を俳句にしてみました。本能寺の変は旧暦の6月2日の未明なので季語は夏です。どの季語を選ぶか悩みましたが、やっぱり「みじかよ」です。「短夜」は「短世」に通じるでしょう。つまりこの夜は短いと言う意味にも。中はやっぱり「ぜひ . . . 本文を読む
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投句のすすめ6

2024-04-09 | 日記
俳句には一物仕立てと取り合わせがあります。前回は取り合わせを考えたので、今回は一物仕立てです。一物し立てとは一つの季語で一つの対象物を詠む歌です。一つの物を詠むのですから、「深く詠む」必要があります。これが難しい。深く読み過ぎて、独りよがりになったり、情景が分からなくては良い句とは言えません。一物仕立てでよく陥るのが「季語の説明句」です。「雪降ってすぐに止まる山手線」というのは、原因と結果がすぐ分 . . . 本文を読む
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投句のすすめ5

2024-04-07 | 日記
本日も一億人の季語入門のお勉強です。俳句には一物仕立てと取り合わせの区別があります。一物仕立てとはひとつの素材を詠み込むことで、取り合わせは二つの素材を組み合わせることです。取り合わせの一つは「季語」が普通です。「降る雪や明示は遠くなりにけり」中村草田男この句は降る雪と明治は遠くになってしまったという作者の感慨を取り合わせた句です。取り合わせの句の場合は二つの素材の距離=間が必要です。似たもの同士 . . . 本文を読む
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投句のすすめ4

2024-04-06 | 日記
上記画像について著作権について問題があるようでしたら、ご指摘下さい。上記本を読み直しています。俳句を勉強し直して、現在一番興味があるのは季語です。季語って単なる季節の符号だと思っていたのですけど、符号ではなく意味のある言葉だというのです。季語が言葉だとは思いませんでした。例えば「日永・ひなが」は冬に比べると春の一日は長くなった感じがすると言う季語だそうです。その春の長い日が何ごともなく過ぎてゆく。 . . . 本文を読む
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