特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

四十を生きるということ

2005-07-31 21:51:23 | 韓国留学記
 曇りのち夜半に豪雨。最低気温23.0度。最高気温30.2度。陽射しがなかったせいか、外出してもそれほど暑く感じられなかった。

  一言で言って、気の毒な世代である。否応もなく迫り来る歳月は、黒髪に白いものを増し、気がつくと“中年の華”へと向かってひたすら駆け上がっている。無為に重ねるのが歳である。歳を重ねるほどに一層、自分のため、そして家族のために身を粉にして働いている。そんな姿が何とも痛々しい。

 先週から言語学関係の本を読んでいる。言葉に携わっている者として何とも恥ずかしい限りだが、以前から言語学全般に関する知識不足痛感していた。その思いが論文に本格的に取り組み始めてから一層強まり、「こりゃ、イカン!」とばかり手元にある本を読み返したり、国際交流基金ソウル日本文化センターで資料を借りて読んでいるのだ。
 論文の参考文献を読んでいる時と同じように、一冊読み終えると次から次へと関連図書を読みたくなるから困る。でも、これを疎かにすると結局自分自身に跳ね返ってくるのだ。ここは勢いに乗って、一気に攻めの姿勢で行くしかない!論文の参考文献は韓国語で書かれたものが多いけれど、言語学関係の本は日本語なので、良い気分転換になっている。いくら専門分野とは言っても、さすがに朝から晩まで一日中言語学や論文資料だけを読んでいては集中力も続かない。そんな時はを見たり、ラジオや音楽を聴いたり、全く関係の無い分野の本を読んだりしている。今気分転換に読んでいる本がコレだ(写真)。


著者:チョン・キョンイル(전경일) 出版社:ダサンブックス(다산북스) 2005年


 タイトルは『四十を生きるということ(마흔으로 산다는 것)』。一番初めに引用したのがこの本のプロローグに書かれていた言葉である。ある経済週刊誌の手による韓国に生きる四十代の定義だそうだ。それにしてネガティブな定義ではないか?ところでこの本の黄色い帯には“大韓民国の40代に贈る人生の応援歌 素晴らしい40代を実践する51の人生の指針”とある。このコピーってどこかで読んだような気がするなぁと思ったら、家の本棚にこの本を見つけた(写真下)。この手の本は日本語にしろ韓国語にしろ気軽に読めるという点で優れている。


著者:中谷彰宏(なかたにあきひろ) 出版社:ダイヤモンド社 2004年


 人間の集中力は二十分が限度といわれている。そこでキッチンタイマーで時間をこまめに区切って同じ作業をダラダラやらないように気をつけている。短時間で集中することによって作業効率も確実に上がる。また、私の場合は気分転換だけで時間が過ぎたりしてしまうという本末転倒な事態を防ぐという点でも非常に役立っている

 早いもので七月も今日で終わりだ。
 私はまだ四十代までは三年と少しあるが、多分あっという間に四十代を迎えるのだろう。素敵に歳を重ねてゆきたいものだ。

 今月も色々なことがあったが、ふり返ってみると決して悪くない一ヶ月だったと思う。皆さんはどうでしたか?

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