特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

韓国のモーターボート免許試験体験記(2)筆記試験編

2005-04-30 15:41:12 | 韓国のボート免許試験体験記
 晴れ。。最低気温19度。最高気温29.8度。百年ぶりに4月の最高気温の記録を更新したとのこと。

 いよいよ筆記試験当日がやってきた。

 家を八時半過ぎに出て試験場へ向かう。家を出たときは太陽も顔を出していなかったが、試験場に着く頃には気温も上がり強い陽射しが燦々(さんさん)と降り注いでいた。昨日(4/29)とは違って今日は湿度が高いようだ。風自体はそれほど強くないが、ジメッとした風が体にまとわりついてくる。

 十時集合の十時半試験開始。試験開始二十分前には受験票と身分証明書そしてマークシート用サインペン以外は全てしまわなければならない。
 受験生は一級が十五名。私が受検する二級は十九名の合わせて三十四名だ。年齢層は学生から年配の方まで様々だ。うち外国人は私とアメリカ人の合わせて二人。今年度(2005年)から筆記試験は英語での受検が可能になったので、アメリカの方は英語の試験問題で受検。試験は四者択一のマークシート方式で行われる。出題は五十問で試験時間は五十分。試験官は海洋警察庁の職員が三名。回答方法の説明のあとに一級、二級受験者の代表がそれぞれ試験官に呼ばれて、箱に入ったピンポン球を引く。そのピンポン球には番号が書いてあって、その番号の試験問題を全員が解くことになる。試験官の話しでは二級は10類型(種類)の問題用紙があるそうだ。今回二級の試験は9類型の問題を解くことになった。

 出題用紙は使いまわしをするので、ビニールシートで覆われている。大きさはA2判で両面に問題が印刷されている。マークシート用のサインペンでビニールの上に書き込むのは構わない。問題を提出する際に、ウェットティッシュでサインペンで書き込んだものをきれいに拭き取れば良い(ウェットティッシュは試験中に配布される)。

 いくらマークシート式とはいえ、問題と回答をのんびり読んでいるとそれだけで時間が足りなくなるので、予想問題集には必ず最初から最後までくまなく目を通しておく必要がある。そうすれば問題の一部を読んだだけで、どんな問題かが把握できるからだ。予想問題集を解かずに、いきなり筆記試験に臨んでも合格は難しいだろう。

 それにしても予想以上に手こずった。一回で正答を選べなかった問題が四問あった。問題集に載っていない問題も何問か出題されていたからである。とりあえず答えが判らない問題は後回しにして先に進んだ。何せ一問あたり一分で回答してゆかなければならない。最後の問題までたどり着くのが先決だ。結局四十分ほどで五十問目までを終え、答えが判らなかった問題に再度取り組んだ。それでも結局答えは定まらず、「回答することに意義がある!」とばかりマークシートを塗りつぶした。

 結果発表はマークシートを読み取りにかけて、試験終了後すぐ行われる。
 日本のそれに比べて、精神衛生上非常によろしい。試験結果を思いあぐねる必要も無い。結果は七十八点で無事合格だった。何と今回二級を受検した人は全員六十点以上で合格!合格率100%だ(英語で受検したアメリカの方は何と90点という優秀な成績!)。一級は十五名中十二名が合格した。試験官もさすがに二級受験者の全員合格には驚いていた。いくら合格率の高い筆記試験とはいえ、めったに無いようである。

 筆記試験の際の注意事項は、「船酔いに注意!」である。何故ならソウルの試験会場は漢江(ハンガン)の河面に浮かんでいる(昨日(4/29)のブログの写真参照)ので船に乗っているのと同じ状態になるのだ。軽微なローリング(横揺れ)が断続的に続く。そんな中で細かい文字を追いながらマークシートを塗りつぶすという作業は意外と疲れる。試験中は緊張と集中で気にならないのだが、終わった途端に試験疲れとともに軽い船酔いが襲って来た。乗り物酔いとは全く縁のない私だが、やはり何だかんだ言って体が疲れているようだ。船酔いする人はボートの免許は取らないかも知れないが、念のため。

 自動車に酔う人も自分がハンドルを握っている時は大丈夫という場合が多いように、ボートに酔う人に代わりに舵を握ってもらうと不思議と船酔いをしないものだ(自動車と違って船の場合は、免許を持っている人が同乗していれば、免許が無くても操船が可能である)。

 成績発表後、早速実技試験の申し込みをした。実技試験は来週の月曜日五月二日の朝九時半から。今から楽しみである。この勢いで実技試験も合格するぞ

 写真は韓国のモーターボート実技試験に使われる試験艇(筆記試験終了後撮影)。背後の橋は城山大橋(ソンサンデギョ)。

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