労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

初日からこの様か?!

2007-10-01 19:32:37 | 政治
 今日午後6時すぎ、家に帰ってみると、集合住宅のエントランスでなにやらゴソゴソ動く影があった。
 
 よく見ると、郵便局のおっさんが集合ポストに必死になって郵便物を配っていた。
 
 わが家は名古屋の僻地だから、もともと一日に一回しか郵便物を配ってもらえなかったが、それを今日からは暗くなってからやるというのである。
 
 初日から、残業を強要されている郵政労働者にはご苦労様というしかないが、常識的に考えれば、郵便物は昼間配るものであろう。これでは、その日のうちに郵便物を受け取りたいという人はわざわざ夜に一階までおりてこなければならないではないか。家の中ではパンツ一枚で酒を飲むときもあるだろうから、そういう人間が腹を出して毎夜ふらふらとエレベーターで一階の郵便受けまで降りていったら、風紀上も好ましくないではないか。
 
 小泉純一郎氏は、郵政が民営化されればサービスがよくなるといったが、あれはまったくのウソだった。
 
 現実には、合理化で郵政労働者に大きな犠牲が強要されるとともに、利用者には大いなる不便しかもたらされてはいない。
 
 過疎地ではもっとひどくて、郵便局が統廃合されて、郵便物の配達も遅れるという。
 
 われわれは郵便局が民営化されるときに、「信書の自由」は「その他一切の表現の自由」に含まれるものであり、この「信書の自由」では郵便物を介してすべての人(日本だけではなく世界中の人々)が意思の疎通をはかることを保障している。この「信書の自由」という基本的人権を保障するために郵便法が制定されており、政府はすべての国民に対して「全国一律、格安の値段」でのサービスの提供を約束しているといった。
 
 この約束は守っても守らなくてもよいものではなく、憲法になかで基本的人権として日本国民すべてに保障している以上、政府が自らの責任で守らなければならないものであることはいうまでもないことであろう。
 
 だからこそ政府は郵政民営化法案が国会を通過するときに、公共サービスとしての郵便事業のサービスの質は落とさないと日本国民に約束したのではなかったか?
 
 ところが初日からこの様だ。日本国政府はこの明白な約束違反をどうしてくれるんだ。約束を守れなくてすみませんでしたですむ話ではないであろう。
 
 守れなかった約束をきちんと履行するにはどうするのかという日本政府の明確な回答が求められているのである。
 
 対策ができるまで小泉純一郎氏は毎日、県営伏屋第一住宅に、暗くなる前に、郵便を配達しに来い。お前にはそれだけの責任があるんだ。  

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-10-04 02:30:32
この経済学者はかなりひどいことを言っていると思うんですが、
マルクス主義の立場からはどのように批判されますか。
  
 ⇒ 「就職氷河期」はなぜ起こったのか
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d045494b5b3cf14fc062aa68c7f848d6
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