労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

本当に数えた数か?

2007-10-29 01:06:53 | 政治
 前回、沖縄の県民集会の参加者数について書いたら、何かグチグチとくだらないことを書いてきた人がいましたので、これも削除しました。
 
 何でも、この集会の参加者を数えた奇特な警備会社(??)があるそうで、その人数は18179人だそうです。
 
 しかし、これは数学的に見て、非常におかしな数です。
 
 最初に、われわれは、集会やデモの実際の参加者=主催者発表÷2=警察発表×3という「公式」を提起しました。しかし、これは実際のところ公式などではなく、昔から「経験的」に言われている話を紹介したものにすぎません。
 
 そしてこの式は、変形して、主催者発表÷6=警察発表 と書き直すこともできます。
 
 この式に、主催者発表の11万人を代入すると、この式は11万人÷6=18333人となります。
 
 この数字、何かとよく似ていませんか?そうです、誰かが数えたという18179人と非常によく似ています。
 
 そこで今度は、18179人を18333人で割って、それを100倍して、どれぐらい似ているのか計算してみましょう。すると、18179人÷18333人=99.16%となり、99%以上の確率で一致していることが分かります。
 
 これは、実に不思議なことです。というのは、もともと11万人という数自体が、非常におおざっぱな推定値で、根拠にとぼしく「いいかげんな数」と見なすことが可能だからです。
 
 そして「いいかげんな数」は足したり、引いたり、かけたり、割ったりしても、「いいかげんな数」にしかならないはずです。
 
 ところがその「いいかげんな数」を6で割ると、99%以上の確率で「実際に数えた数」になるというのですから、これは一体どういうことでしょうか?という話になります。
 
 偶然そうなった、とも言えるかも知れませんが、そのような確率は100%-99.16%=0.84%、つまり、ほとんどありません。
 
 圧倒的に言えることは、11万人を6で割った18333人の下3ケタを適当に入れ替えた、すなわち、実際には数えていないということではないでしょうか?
 
 公共事業の入札でも、達成率が99%を越える数は談合があった、もしくは、応札者があらかじめ何らかの方法で入札価格を知っていたということが、強く推定されるでしょう。
 
 これは「意図する数」(入札価格)と「意図せざる数」(応札価格)の間には、連関がないことを前提にしています。そしてこの相互に無関係なはずの数がほぼ一致するという場合、当然、「意図せざる数」は「意図せざる数」ではなく、「意図する数」を前提にした数であると考えられるのです。
 
 この集会の数の場合も、「主催者発表を6で割った数」と「実際に数えた数」の間には、何の連関もないはずですから、本当に数えたというのであれば、「実際に数えた数」は「主催者発表を6で割った数」とはまったく異なった数にならなければ、数学的におかしいのです。ところが、それにもかかわらず一致率が99%以上あるということは、「実際に数えた数」というのは、「主催者発表を6で割った数」をもとにつくられた数であると考えるのが妥当であるとわれわれは考えます。

 最後に、ある特定の政治的な見解をもった人々に、「バカ」という定冠詞をつけたことに対して、抗議のコメントもいくつか寄せられております。

 これは確かに、思い上がった差別的な言辞であって、よくないことでした。今後、このようなことがないように気をつけたいと思います。    

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