【天風哲学(森羅万象は何から出来たか)】
哲学では、人間の感覚では、捉えることの出来ない、茫然たる、見えざる、一つの“気”であるといっている。それは霊気であり正気であり、活気であり、覇気であである“先天の一気”である電気や、磁気や、その他の気とか水蒸気とかいうものは“後天の気”という。「気」というものは動かなければならない「気」というものは、一定一カ所に静かにしている気遣いはない。「気」が動くと、動いた気によって、物が創られるようになる。「気」が動いたときの、「気」の元を、哲学では「霊」といっている。「霊」というのは、極めてスーパーな、見えない「気」に対する名称「気」が動こうとするときに、現れる現象を「アイディア」という。人間でいうと心ということになる。「アイディア」とは人間の動かす心ではなく、「気」の動く場合における、現象事実に対する名詞である。「アイディア」の元の発音はギリシャ語で「イディア」といったのだから、「心」というものは、気の能動を指して名付けた名称である。思考によってのみ、「心」の活動は行われる。「人間の心で行う思考は、人生の一切を創る」人間として生まれた以上、健康的にも運命的にも、理想通りの正しい人生を建設しなければならない。だから怠らず注意深く、自分の心の中の思い方や考え方を「尊さ、強さ、正しさ、清らかさの4大要素」を持って積極的にする努力をしよう。
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1876年(明治9年)、東京生まれ
日清・日露戦争で軍事探偵として活躍した後、不治の病といわれた肺結核にかかる。一時は死の淵に立たされるが、インドの聖者・カリアッパ師との出会いをきっかけにみごと立ち直る。
その後、実業界で成功して得た地位や名誉をすべて捨て、街頭で辻説法を始め、統一哲医学会(現財団法人天風会)を創設する。政界・財界の有力者が続々と入会、以後、人々の啓蒙に専念する。 1968年(昭和43年)92歳で逝去。
--天風先生の主なお弟子さんたち--
東郷平八郎
原敬
後藤新平
山本五十六
ロックフェラー三世(John D. Rockefeller III)
双葉山
松下幸之助
尾崎行雄
稲盛和夫
広岡達朗
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