バルタザール・グラシアンは、日本でいえば関ヶ原の合戦のあたり(1601)に生まれたスペイン・イエズス会の高僧で学者・著述家でもありました。そして各地の神学校教授を歴任し、国王の顧問も務めたほどの人物です。で、写真にある「賢者の教え」は、17世紀の名著の一冊といわれていて様々な国で翻訳されており、ヨーロッパの大思想家たちに多大な影響を与えたものだということです。かのニーチェも「ヨーロッパはいまだかって、これほど精妙にして複雑な人生の道徳律を生んだことはなかった」とまで言っています。この本は、3年くらい前に、たまたまブックオフで105円で見つけたものですが、読んでみてなるほどいいことが書かれており、掘り出し物を見つけたもんだと喜んでいました。最近は普通の書店でも見受けられるようになったので、手に入りやすいかもしれませんね。一方「賢者の知恵」は比較的新しく出版された本で、結構厚い本ですよ。1回通読した後は、一日に1回めくった個所を読むなんて使い方がいいかもです。
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