専修大松戸の夏終わる・・
うれしい、たのしい夏をありがとう!
専大松戸の甲子園初戦は、残念ながら2-4で花巻東に敗れました。
専大松戸 000200000=2
花巻東 02101000×=4
専修大松戸は、専松らしい野球で甲子園で躍動しました。
千葉大会と同じように次の塁を狙って果敢に走りまくりました。
結果的にアウトになってしまうケースもありましたが、甲子園の晴れ舞台で自分たちらしい野球ができたことが最高のことだと思います。
予想通り、花巻東は打てませんでした。結果的に被安打は4。
原君は安定せず苦しい表情が出てましたが、リリーフした角谷君がすごかった。
継投後は結局花巻東をノーヒットで抑え込んだという大活躍を見せました。
専松の打撃は8安打とまずまずだったと思います。好投手高橋君から打ったのだから力は発揮できたものと思います。
相手の高橋君が苦しい場面でも四死球を出さないピッチングをしたことが、得点に結びつかなかった大きな要因だと思います。
花巻東がすごいのは、四死球で得たチャンスに数少ないヒットがちゃんと出たということです。
ここらへんがスゴイ。経験値が高い高校のスゴミだと思います。
おいらにとっての専松勝利の方程式は、①8安打3点以上を取ること、②相手を5安打1失点以内に抑えること、③四死球を最低限に抑えること、というものでしたが、結果的に四死球が勝敗を分けた結果になりました。
四死球以外は大舞台でちゃんと専松野球ができたものと思います。
結果からあのときああしておけば、こうしておけばという思いはみんな持ったんだと思いますが、今回はこれがベストの戦いだったんだと思います。
まずは、甲子園に出る。そして甲子園でヒットを打つ!激走してみる!得点してみる!相手の打撃を封じてみる!エラーをしない!これができれば大成功!!!
これは全部達成できました。。
勝負は時の運。二の次です!
甲子園での専松の戦いが見れて、最高の年になりました。
3年生はホントにお疲れ様、2年生は新チームでのセンバツに向けた戦いがすぐ始まります。
またこの歓喜を味わえるようがんばってくださいね!
試合経過は、熱闘甲子園で!!
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(論スポ、スポーツタイムズ通信社)
それは甲子園の悲劇だったのかもしれない。
大会2日目の第一試合の花巻東(岩手)対専大松戸(千葉)は、今秋のドラフト候補の花巻東の左腕、高橋と、専大松戸、原の好投手対決。185センチ、85キロの恵まれた体格から真っ向勝負してくる本格派の原は、THEPAGEで、かつてヤクルトで名スカウトとして鳴らした片岡宏雄氏が、事前に「注目の逸材」としてピックアップしていた投手の一人だった。
だがその原は5四死球と乱れ、4点を失い5回途中で降板。後を受けた角谷がその後を無失点に抑えたが、好投手の高橋を相手にしての4点は重く、涙を飲んだ。原が大舞台で本来の力を発揮できなかった理由のひとつが、球審から再三にわたって受けた「2段モーション」に関する注意だ。
一回、トップバッターをショートゴロに打ち取ると、球審がマウンドに駆け寄ってきた。原は笑顔でうなずいていたが、高く上げた左足を下げていく最後にグイグイと2度、揺らして弾みをつけるフォームを「2段モーション」と、指摘されたのである。下げていく左足は、揺れていて明らかな静止はしていないが、スッと下ろさない部分を「2段モーション」と判断されたのだろう。
原自身が「(球審に2段モーションを)5、6回は言われました」と、試合後にコメントを残すほど、球審はイニング途中にもベンチ前で注意するなど再三に渡って指摘した。1球も反則投球とはジャッジされなかったが、県大会で一度もそういう指摘を受けていなかった原は、明らかに動揺。2回にはストライクが入らなくなり、先頭打者に四球を与え、バントで送られたあと四球と死球で満塁にしてしまい、ラストバッターのピッチャーの高橋に先制2点タイムリーを浴びた。3、5回にも得点を与え、5回途中での降板。原自身は試合後、2段モーション問題を一切言い訳にしなかったが、フォームを気にする余り制球は乱れた。
「大会に向けて2段モーションを修正してこなかった原と指導者に問題があった」という意見もあるだろう。だが、原の投球フォームが、2段モーションかどうかという議論と、同時に、県大会でOKだった投球フォームがなぜ甲子園ではアウトなのかという疑念が沸く。
試合後、専大松戸サイドは、「ピッチャーの自己責任」と潔かった。もし、千葉県大会で投球フォームが2段モーションだと問題になっていたり、事前に高野連から2段モーションに関する指摘を受けていれば、短期間の間にできる限りの修正を試みていただろう。実際、指摘される場合を想定して準備もしていたとも言う。“反則を犯しても勝ちたい”などという悪意が学校側にまったくないのだから、問題はむしろ県大会ではOKで、甲子園ではアウトという基準の曖昧な審判団、高野連側にあるのではないか。即、反則投球とは、とらずに注意に収めたのが、審判団の良心だったのかもしれないが、後味は悪い。
前述の片岡氏も「県大会で問題のなかった投法が、なぜ甲子園ではルール違反なのか。野球のルールが場所によって違うのはナンセンス。おかしいよ。原は、再三審判に注意をされてリズムが狂っていた。本当に可哀想。2段モーションかどうかは微妙なフォームであることは確かだが、もし問題があるならば、試合前か試合後に注意するべきだろう」と怒り心頭。
元日本代表チームのチーフスコアラーで、現在、岡山商科大野球部の特別コーチを務めている三宅博さんも、こんな意見だ。
「高校生が注意をされて、急に今までと違うピッチングフォームで投げろと言われてもできないだろう。あの投球フォームで、独特の間とリズムを作っていたのだから、それを審判の注意で崩してしまったのは気の毒に思える。疑問に思うのは、なぜ事前に『この投法で大丈夫かどうか』というミーティングを学校側、もしくは千葉の高野連盟は、大会本部としておかなかったのだろうか。
県大会で、問題のない投法が甲子園でアウトになれば選手も戸惑うだろう。千葉の高野連側も『県大会では千葉の審判は問題にしなかったが、甲子園で大丈夫でしょうか』と確認をしておくべき。もしくは、現在は映像や情報が発達しているのだから、大会側の審判は事前に問題のありそうなものに関しては、見解を決めてチームに通告しておくべきだっただろう」
筆者もまったく同意見。
プロ野球においても、2段モーションの修正は簡単ではない。横浜DeNAの三浦大輔が、「2段モーションを厳格に禁止することになってから、フォームを変えることに大変、苦労した」という話をしていたことがある。プロでさえそうなのだから、マウンド上で突然言われた初出場の原投手が、戸惑い、制球を乱すのは当然だったのだろう。
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県大会でOKだったモーションがなぜ甲子園では問題にされたのか。高校野球では、野球規則は甲子園と県大会では違うのか。確かに2段モーションにおける明確な統一基準作りは難しい。プロ野球においても2段モーションを厳しく取り締まった時期があったが、現在では曖昧になっている。ヤクルトの“ライアン”小川泰弘らも、厳格に判断すれば2段モーションだろう。
つまり2段モーションの統一基準とは、問題になりそうな選手のひとつひとつの事例を取り上げて、この人はアウト、この人はセーフという判断を下して『判例』を作るしかないのだ。今回の出場49チームの中で、事前にグレーな投手をリストアップする作業は、各都道府県の高野連から申告してもらえば、そう難しい作業ではないだろう。その映像を甲子園の審判団で見て、協議した上で、ルール内なのかルール外なのかを判断して、事前に学校に伝えておけば、今回のような悲劇は避けられたと思う。そういう作業を放棄しているのだから、県大会でOKだった投法に甲子園の本番で球審は文句をつけるべきはなかったと思う。
実は、2年前にも花巻東の千葉翔太のカット打法が問題になり、準決勝になってから事実上禁止されたことがあった。千葉のカット打法も、県大会では一切問題にされなかったが、甲子園で勝ち進むにつれ問題視され、最後は「高校野球特別規則・17」が適用されて“禁止”となった。そういう前例があったにもかかわらず、また県大会と甲子園大会で野球規則に対する統一見解にズレが生まれてしまった。
このような問題が再発しないための仕組みの整備を、高野連には求めたい。主役は、球審ではなく、汗と涙を流して、聖地にたどり着いた選手なのだ。