ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

「読み聞かせ講座」に行った③

2006-10-25 | 日々のあれこれ

本講座の第三回目。今回が最後。これをもって講師大井むつみ氏による講座終了。

今回は、実技指導が中心。ひとりずつ持参した本を、みんなの前で「読み聞かせ」する。3人~4人をひとまとまりにして、その都度先生からひとこと。11人の受講者が順々に前に出て発表した。

また、実技の前にこんな話をされた。

・読み聞かせの際に、作品の「作者名」を言うかどうか
→どうせ子どもはわからないから、言う必要がないという考えもある。しかし、作者名を言うのは、エチケットではないか?。作者名→題名、もしくは題名→作者名どちらでもいいが。

・小学校の読み聞かせの実技講座の指導に行ってきたが、安心して聞いていられなかった。その理由について。
1)読み手が落ち着いていない
2)声音、芝居っけが入ってしまっている→作品に色をつけるのは、子どもの役目。熱演しすぎないこと。
3)本が動くので集中を妨げる→まっすぐしっかり持つこと
4)声が十分届いていない。
5)作品そのものに魅力がない→選書眼を養う

・読み聞かせはシンプルに。子どもがどう受け取ったかは、こちらのあずかりしらぬこと。

・「読んでやる 聞かせてやる 感動させてやる」はだめ。「本は楽しいものだ」という経験をさせることが大事。細々と勉強を続けること。そのために仲間がいるとよい。

・子どもには一番真剣に向き合う。「読み聞かせ どうせやるなら 極上を」
子どもにとっては「誰」が読むかではなく、「何」を読むかが大事。

・上手くなってきたと思ったときが要注意。

・赤ちゃんへの読み聞かせ。湯河原の町立図書館の実践について。
生後まだ間もない赤ちゃんに、きちんと大人のことばであいさつをする。そういう姿勢があった。以下の2冊を紹介。
『おくちをあーん』 さかい きみこ 作
『なーんだ なんだ』 カズコ ジー ストーン作(…と聞こえました。汗)

実技指導では、以下の注意が個別になされた。
・めくりが早い ・語尾がのびる ・文字が少ない本は、ゆっくり読む ・声を聞き手に向けて話す など。

個人的には、以下の本がこころに残った。
『まほうつかいとねこ』 せな けいこ 作 ……とにかく楽しかった!
『山んばあさんとむじな』 いとう じゅんいち 作 ……少年4人が登場!
『ロージーのおさんぽ』 パットハッチンス作 ……絵が楽しい!
『わたし』 谷川 俊太郎 作 ……他人から見ての「自分」を考える。

また、先生が紹介してくださった本では。。。
『つきよのおんがくかい』 山下 洋輔作
 ……さすが、一流のジャズピアニスト!。すごく面白い!4つの楽器の音やリズムを「文字」であらわしているのだが、とてもぴったりくる。演奏しているのが「動物」というのもいい。色使いもよかった(絵は山下氏ではないが)。ただし、これは読むのにかなり練習を必要とするかも。。。

また、質問に答えるかたちで、最後に先生より。。。
・「読み聞かせ」ということばがあまり好きではないという受講者の意見があった。「教えてやる」「やらせる」という上からの色調があり、自分も好きではない。他にいいことばはないか?いっしょに考えましょう。

・新しいものも手にとって読んでみること。いい本が必ずしも、読み聞かせにあうものとは限らない。集団にあうかどうか。

・「気をつけよう 暗い夜道と ボランティア」(岡山のほうから出てきたことばだそうです)というのがあるが、「子どものために」やっているつもりが、いつのまにかおばさんのひまつぶしになってきてしまうということがある。謙虚な姿勢が必要。基本に立ち返ること。

・読み手として大事な姿勢……めげない。あまり気にしないこと→聞き手の子どもの反応は、担任のカラーの影響もあるだろうし、その日のコンディションも左右する。

・いろんな方のうまい読み聞かせをたくさん聞くとよい。また、年配の人の読み聞かせにはなんともいえない味がある。

以上3回の講座で学んだことを記してみた。自分が最近の絵本をあまり知らないことを痛感した(汗)。ぼちぼちと練習・勉強をしていこうと思った。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿