しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「北の零年」 2004日本

2006年01月08日 | 映画
明治4年。徳島藩と淡路島・稲田家の争い、庚午事変に対する処分として、稲田家は明治政府から、北海道・静内への移住を命じられる。
海を渡り、北海道へ辿り着いた移民団は、自分たちの新しい国を建設するとの希望を胸に凍てつく原野に立ち向かう。
移民団の中心的存在は小松原英明。移民2年目、英明は酷寒の地でも育つ稲を求めて、一人札幌へと旅立つ。
しかし、小松原は帰ってこない。妻の志乃や娘の多恵は他の村人から小松原は逃げたと責められる。
ついに志乃と多恵は、英明を探すため札幌へと向かうが、その途中で倒れ、馬を育てている外国人に助けられる。
志乃はそこで、馬を扱う方法を学び、開拓に役立てていた。
5年が過ぎ、志乃と英明の再会の時が来た。

北海道開拓の映画だと思って観ていて、前半は確かにそうだが、段々違う方向へ。
小松原英明は渡辺謙さんが演じているので、いい役だと思っていたら、とんでもない人だった。
たった5年で、助けられたからと言って、奥さんや子どもを捨てられるものだろうか。
志乃にしても、真冬にあんな軽装で旅をしようと思ったら、死にに行く様なもの。
なんか違うぞーと言う気持ちが、この話を受け入れられなくなっていた。
死に行く子どもの願いを叶えて、冬の木に佐渡の花を咲かせる所は感動した。
あれは、しだれ桜だった。
稲田家の北海道移民は他にも小説になっているようだ。
あんな温かい淡路から、北海道は言葉に出来ないほど過酷だったと思う。
北海道にいると開拓の碑や、資料館がある。この歴史についても知りたいと思う。

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