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「黄色い部屋はいかに改装されたか?(増補版)」   都築道夫  

2012年10月04日 | 読書
「黄色い部屋はいかに改装されたか?(増補版)」   都築道夫    フリースタイル

都築道夫氏が、ハヤカワ・ミステリ・マガジンに掲載した
『黄色い部屋はいかに改装されたか?』と『私の推理創設作法』
佐野洋氏との『名探偵論争』などを収録したもの。




1975年に刊行されたという『黄色い部屋はいかに改装されたか?』は知らない。
ミステリ評論も、このようにまとめられたのを読むのは始めてだと思う。
ちょっと難しいのかなと心配したが、とても面白く楽しかった。
 
「本格推理小説とは」ということで、実例を挙げながら解説。

本格推理小説の三原則は、
発端の怪奇性
中段のサスペンス
解決の意外な合理性

なるほどと思いながら、自分も本格派が好きなのだと改めて思う。
エラリイ・クイーンも大好きだ。
そう、「Yの悲劇」は盗作などという話も出て来る。
勿論、非難や悪い意味ではなく。
ヴァン・ダインの「グリーン家殺人事件」とエラリイ・クイーンの「Yの悲劇」、骨組がそっくりだと。
「アクロイド殺害事件」のトリックも、その前に2つ前例があったとか。
だから、トリックよりロジック、と。
その他にも色々と、兎に角面白かった。
そして、読み直したくなるのがいくつも。

読んでも忘れるものだ、という話もある。
犯人まで覚えていないのもあると。
ちょっとほっとしたりして。


自分が1番始めに読んで推理小説は「Yの悲劇」。
次の読んだのが「グリーン家殺人事件」。
なので、何となく似ている、これが推理小説かと思った記憶がある。
その後、XZを読み国名シリーズなど読みつつ、シャーロック・ホームズ、アガサ・クリスティーへと。
もう随分昔の話で、懐かしい。
ちなみに1番始めに読んだ海外のSF小説は、「デューン 砂の惑星」。なかなかハードだ。
その前に星新一さんをたくさん読んでいたけれど。


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