しましましっぽ

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「この悪夢が消えるまで イヴ&ローク1」  J・D・ロブ

2024年05月20日 | 読書
「この悪夢が消えるまで イヴ&ローク1」  J・D・ロブ  ヴィレッジブックス(ソニー・マガジンズ) 
  NAKED IN DEATH    青木悦子・訳

近未来のニューヨーク。
ニューヨーク市警のイヴ・ダラス警部補は6時間前、事件で殺人犯の男を射殺。
規則により、任務復帰の前に感情及び心理的負担の検査を義務付けられていた。
しかしその規則を無視して次の事件の捜査担当を命じられる。
それは『コード5』極秘捜査。
上院議員ジェラルド・デブラスの孫のシャロンが射殺されたのだった。
シャロンは24歳で、数年前突然家を出て公認コンパニオン(娼婦)となる。
凶器は、今はコレクターしか持っていない拳銃のリボルバーだった。
室内には「六の一」と書かれた紙以外証拠となるようなものはなく、シャロンの棲む高層ビルの防犯カメラは犯行の行われた時間帯の記録が抜け落ちていた。
しかし、イヴが自宅に戻ると部屋にディスクが差し込まれていて、再生するとシャロン殺害のシーンが録画されていた。
やがて、類似の事件が起こり「六の二」と書かかれた紙が置かれていた。





近未来が舞台で、現在との違いが説明するでもなく、読んでいて分かるのがいい。
新しい技術が上手く行かない状態と言うのも、何だか生活感があり面白い。
しかし、売春が公認のライセンスが必要な職業になっているのが驚きではあるが。
事件はかなり悲惨で、少ない手掛かりで解決して行く。
これはロークと言う何でも可能にする大富豪の力があっての事。
魔法使いが登場、という所で、推理としては物足りない。
そのロークは最初容疑者として登場するが、「イヴ&ローク」のタイトルが付いているので違うのは前から分かっている。
イヴとロークの出会いの場を作りたかったのだろうな。
事件解決の他にそのイヴとロークの物語があるのだが。
恋愛はいらないと思っているので、その部分はいらない。
そして、なぜ2人が一目であんなに惹かれ合うのかも分からない。
イヴも本当に優秀かどうか、疑問。
証拠で犯人の身長が違うのではないかと気が付いたのに、犯人が2人いるはずがないと思ってしまうのは、何故だろう。
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