しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「この邪悪な街にも夜明けが イヴ&ローク22」 J・D・ロブ

2024年05月21日 | 読書
「この邪悪な街にも夜明けが イヴ&ローク22」 J・D・ロブ  ヴィレッジブックス  
  ORIGIN IN DEATH          小林浩子・訳

2059年11月のニューヨーク。
老齢の著名な美容形成外科医が、専用オフィスで心臓を刃物で刺されて殺された。
防犯カメラには犯人とおぼしき美貌の女性の姿が映っていたが、その行方は杳として知れない。
捜査に邁進するイヴたちは、被害者が何人もの若い女性を被験者として不可解な実験をおこなっていたことを突き止める。
が、そんな折、まったく同一の手口による第二の殺人事件が発生。
謎を追うイヴとロークがやがてあばくのは、想像を絶する恐ろしい真実だった!
   <文庫本裏カバーより>





イヴ&ロークシリーズ、読んだ2作目。
1巻目を読もうと予約したら間違えたらしく、これを図書館で予約していた。
1巻目を読んで、ロマンチック・サスペンスのジャンルだと知り、ロマンチックはいらないと思いながら読んだ。
面白かったけど、やはりロマンチックなシーンは不要。
しかし、この本も借りたので読む。
近未来が舞台で、今回はその未来らしいSFっぽい話。
実際にクローン人間が存在したら社会はだどう対処するのだろうと考える。
それは合法と言う事はないだろう。
違法でも誕生した命をどう考えるか。
多様性の社会がなかなかスムーズに進まない現実を見ていると、かなり難しい事になる気がする。
みんなが多様性を受け入れて、穏やかに過ごせる世界ならば、特に問題は起こらないかも知れない。
しかし、クローンでも育った環境が違えば、性格は違ってくる気がする。
まったく同じに育てられる事はあり得ないのだから。
まず、世話をする人もクローンでない限り、違う。
1人の人が育てたら、何かをする時には順番がある。
でも、そんな実験は許されない。
イヴとロークが親戚の子どもたちに戸惑う場面があるが、あんなにも子どもの存在を異質に感じるだろうか。
イブだって捜査で社会に出ているんだから、必然的に子どもを見たり接することもあるだろう。
あまりにも極端でコメディの様で笑ってしまった。

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