「イヴ&ローク54 名もなき花の挽歌」 J・D・ロブ mirabooks
FORGOTTEN IN DEATH 新井ひろみ・訳
解体工事中のビルのゴミ箱からシートにくるまれた女性の遺体が見つかった。
彼女は界隈では顔の知れたホームレスで、ちょっとした悪事を見かけてはノートに書きつけ、警察に報告して日銭を稼いでいたという。
捜査のため事件現場を見てまわっていたイヴだったが、今度は妊婦の白骨死体が見つかったと知らせを受ける。
距離にして1ブロック。
40年の時を経た2つの事件は、黒い繋がりが噂される土地開発会社の所有地で起きていて……。
彼女は界隈では顔の知れたホームレスで、ちょっとした悪事を見かけてはノートに書きつけ、警察に報告して日銭を稼いでいたという。
捜査のため事件現場を見てまわっていたイヴだったが、今度は妊婦の白骨死体が見つかったと知らせを受ける。
距離にして1ブロック。
40年の時を経た2つの事件は、黒い繋がりが噂される土地開発会社の所有地で起きていて……。
<文庫本裏カバーより>
イヴ&ロークシリーズの54冊目。自分は3冊目。
登場人物には色々と起こっている様だが、事件とは関係ないので良く分からなくても気にはならない。
今回は2つの死にまつわる事件。
近くの場所から見つかった40年の隔たりのある死体が、どうして直ぐに繋がりがあると考えたのかはちょっと不思議。
それぞれの死について、丁寧に捜査され解決されて行く。
何しろ刑事とハッカーが組んでいるようなものだから、スムーズに行き過ぎるくらい。
そして死の真相は、意外と始めに見立てた通りの理由。
多少の違いはあっても状況は同じ。
だから意外性を感じることなくあっさりした感じを受ける。
これは事件解決を楽しむというより、人間ドラマと言う感じなのかも知れない。
悲惨な思いをした人たちのドラマ。
読み終わって表紙を見たら、薔薇の花が折り紙だったことに気が付いた。
アルヴァが折った折り紙の花だ。
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