本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

犬が喋る…

2010年02月22日 | 映画・DVD・テレビ
夫がどうしても妻を教育(オタ嫁の?)したがるので、
ここ数日かけてアニメの『銀牙 流れ星銀』を観ました。

銀牙-流れ星 銀-コンプリートDVD(初回生産限定)

TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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<以下、ネタバレあります>


小学生風に感想を書くとするなら…。
「犬が、みんなでだんけつして、くまとたたかうのが、えらいなと思いました。
ベンは、いつもひどい目にあって、大変です。
ラスト近くがどんどんしょうりゃくされて、“まき”ですすんでいくのに、
忍犬のはなしが、ぜんたいからみて、長めだという気がしました。
ウィルソンはサーカスしゅっしんなので、どの地方のことも、よく知っています。
“かいせつやく”というやつだな、と思いました。
それから、ぎんは、いつのまに“ながれぼしぎん”という
あだながついたのか、よく分かりませんでした。
ついでにいうなら、よくどたんばでひっさつわざを使えるようになったな、
くま犬は、生まれつき、さいのうがあるのかなあ、と感心しました。
わたしははなづらの長い犬がすきなので
ジョンがいちばんかっこいいと思いました。
くまがいなくなったので、みんなでなかよく、しあわせにくらしてほしいです」

大人としての感想。
「初めは人間目線の話なのに、数話めで突然犬が喋りだし、
仕草も人間ぽくなるので、慣れるまでは違和感があった。
しかし、よくよく分析してみると話の構造は昔ながらの少年漫画らしく、
男(漢?)の魂に心を打たれて男が命をかけるとか、
まず戦ってみて互いの器の大きさを知るとか、
次々と登場する敵が強くなっていって、最終的にボスにたどり着くとか、
根本は人間主体の話と変わらない気がする。
途中までは『何も犬だけで熊と戦わなくても。
人間をうまく利用すりゃいいのに…』という気持ちがあったが、
全話通してみると、忠臣蔵にも似て、よくぞやった!という思い。
ラストで銀を連れ戻そうと飼い主が近づいてきたところ、
群れの犬たちが威嚇する、という場面で、わたしまで大輔に
『もう銀はお前だけのものではないんだよ!』と言いたくなるほど。
いやはや。少し洗脳されたのかもしれないなあ」


最終回で、「俺を男にしてくれ!」というベンのセリフがあるのですが、
ちょうど『日本人の知らない日本語2』を読んだばかりだったので、
すでに性別が男であるのに、“男にしてくれ!”って言葉は、
考えてみるとおかしいねえ、という話をしました。
わたし「女の人が『わたしを女にしてください!』と小説の中で言うと、
それは抱いてくださいという意味だけど」
夫「男の場合は違うなあ」
わたし「『男にしてくれ!』は面目を立ててほしいという意味になるのかな」
どちらの場合も、日本語を学びたての外国の方からすれば、
よく分からない文脈、ということになるのではないだろうか。
文化的背景が含まれているから、言葉は難しいな、と思ったのでした。
(『日本人の知らない日本語2』のエピソードにもあったけど、
マンガで日本語を学ぶとおかしなことになるのでしょうね!)

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sayukiの本棚で、乙女本というタグを作りました。
一応、乙女心を持つすべての世代の人におすすめしたい本、のつもり。
わたしの極私的な選択になりますが、
これからもジャンルを超えて登録していきたいなあ、と思います。

それにしても。
乙女道と漢道の間には深い溝があることよ。
(↑この道に性別世代は関係なし。感性の方向みたいなもの)
比喩的乙女と比喩的漢が対決したら、どういうことになるかしら。
お互いに「その感性、分かる気がするけど、大半が分からない…」
などと思うかもしれないなあ。
(いや~、『銀牙』を観ていて、矢鱈“男(漢?)”にこだわるセリフが多く、
登場犬物も女が少なかったものだから、感情移入がしにくかったのです。
ここではそういう思考体系なのだな、と割り切って観るうちに馴染んだけど)