要約できない人生のあれこれ

気ままに日々のこと
いきづらさを抱えて。なんでもない日常のこと。ごみ捨て場。届かない。

おととしの10月の或る日のこと

2015-09-24 15:07:52 | 日記








夜から、朝になるまでそとで話していたこと、思い出すよ




歩きながらずっと話して、新聞屋さんが来たころ、

ばいばいした。

でも私、まだ話したくていっしょにいたくて

メールで「待って」って送って

走って後ろ追いかけた

好きですって言いたくて、

追いついて、

ずっと好きです。好きでした。と言った。

それから、公園でもっとおしゃべりした

いっしょにいなかった時間を感じさせない

まるでずっと、昨日まで、いっしょにいたみたい

と、ふたりで言い合った

それから、土手に向かう。



どうしたらいっしょにいられるか、

笑いながら話したね

おいしいパンが作れるように修行しよう

パン屋さんになろう、とか

バンドを組んだらいいんじゃないかとか、

図書館に置いてある本をぜんぶよもうとか、

なんかばかなことばかり言って笑ってた



私、とてもうれしくて



朝日が昇ってくるの、淋しくて

すごい晴れてて。

太陽がまぶしかったな。

土手で、朝のお散歩のひとに

おはようと言われたり、返したり、した。





行きたい研究室でやりたかったことができているということ、

ときどき筑波に行っているということ

時計のはなし

どれもうれしかった。


手もつながなかった、ふれなかった

だけどすごく、近くにいられた

それが、うれしかった。

抱きしめたかった、手をつなぎたかった

だけどそんなことしなくても

胸がいっぱいではちきれそうだった。



そんな日のことを、思い出す

そこにはキンモクセイの香り、

しんとした、それでも寒くはない空気

10月の、さいたまでのことだった

あの日のことは一生わすれない



反対側の土手、

土手で待ち合わせをしたこと

どんなに歩いても、疲れなかった

私はいまだに、あなた以外のひとと

うまく散歩ができずにいます



ひとと一緒に歩くということ、

それは難しいことだったんだと気づく

次にどんなひとといっしょにいることになっても

散歩だけはいっしょにしないと決めていた

できないと、わかっていた



そしていまも、あなただけ。

一緒に歩けるのはあなただけだと

隣を歩けるのはあなただけだと、

そう思ってる。



歩くということ、

私のいちばんすきなことである、歩くということを

共有することができるひとだった。

そんなあなたのこと、いつまでも、



いつまでも、