要約できない人生のあれこれ

気ままに日々のこと
いきづらさを抱えて。なんでもない日常のこと。ごみ捨て場。届かない。

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キンモクセイの香り

2016-09-30 18:50:50 | 日記






坂の町を歩いていた



ふと、なつかしい匂いがした

なんの匂いだろう、と少し考えたら

キンモクセイの匂いだった。





二年前、と書こうとして

それがもう三年前なことに気がついた

三年前のこの時期も、

場所は違えどこの匂いがした



むせかえるようなあまったるい香り、

私はいつからかこの匂いが

すきではなくなった。





香りは思い出のトリガーになる

きっとたくさんのひとがキンモクセイの匂いで

なつかしい思い出を思い出すとおもう

それがいい思い出なら、

胸がきゅっとなるような思い出なら

いや、そうだからこそ。

この匂いが嫌いなんだった


どうしてもノスタルジックな感じになる






あれが何年前の秋なのかは数えるのが難しいけど

すきなひとは、キンモクセイの枝を部屋に置いていた

その匂いがすきなんだ、と言っていた彼がすきだった




それから、恋をしていた頃のこと。

大学の大きなキンモクセイの木のことをおもう

あの木の下で待ち合わせをしたこと




よく着ていたキンモクセイ柄のワンピース。




三年前の秋、そう、その日も三月のライオンの発売日

すきなのかすきじゃないのか、

よくわからなかったひとと、キスをしたこと

明け方の裏路地でのことだった





それから、

一年、二年、と、月日は流れて

この場所で迎える二度目の秋

うれしいおもいでも、かなしいおもいでも、

私にとってはせつない思い出。




今はまだ、何も思い出したくない。




















恋が終わるとき

2016-09-29 23:44:18 | 日記






すきなひとに言われていちばんうれしいことば、

私はそれは「会いたい」だとおもう




この前、すきなひとにもう会いたくない、と言われた

それはきっと、いちばんくるしい言葉だったと思う

さよならにはぴったりの言葉







私はずっと、あのひとに会いたかった

それはすき、ってことなんだとおもう

それが、一方が、会いたくないに変わるとき

恋は終わるのかもしれない


















ジプレキサ飲みたい

2016-09-26 13:56:32 | 日記






飲むと、丸一日眠ることができる

私はときどきこの薬に救われる





アルバイトの求人をネットで見ていた

どれもこれも、私にはできないような気がする

接客は無理、素早くしなきゃいけない工場系も無理、

飲食店はこわい、そんなこんなで

アパレルにひとつ応募してみたけど接客だし自信がない








このまま、家にいるのがくるしい

何かをして、忘れていたいことがある




私はおもえば学校に行くということも中三からにがてで

アルバイトも、大学のときに二年つづけられたこともあるけど

それはまわりのひとに恵まれていたからだった。



仕事をしているときは、いやなことを忘れられた

考えなくていいことを、考えずに済んだ

そんなことに救われていたことを思い出して

仕事を探している。










どこに捨てればいい

2016-09-26 11:27:13 | 日記






バンプの宝石になった日、を

ずっときいていた




藤くんは思い出を、君といた日々を

宝石にした

そんなところがすきだった



私は、あのひとといた日々のことは

宝石にはしない

そんなものにしてしまったら

永遠にこころのなかで輝き続けるから

私は思い出を無にしたい



何も、なかったことにしたい





いままで必死に

てのひらでつかんでたもの。

私はぜんぶがたいせつだったけど

いまはもう要らない

それはあのひとがたいせつにしてくれていることで

きっとひかっていたのだとおもう


ひとりよがりなてのひらのなかでは

そんなものにもう、意味はないんだ。











ピリオドをうつ。

2016-09-25 06:54:09 | 日記



恋をしていた。

5年数か月、ひとりのひとをすきだった




病院の先生にはすこしだけお話しした

人生には終わりがなくて、いつもどこまでいっても途中だけど

そのときどきで、文章にはピリオドがあるように

人生にもまるをつけていかなきゃいけないときがあると

そう言われた。



私はきっと、ピリオドをうつのが苦手で、

いとうくんに言われたけどどうやら文章も一文が長いらしい

だからかなんでか、人生に区切りをつけるのも

人間関係に、恋人関係に、友人関係、

そんなものに区切りをつけるのもすごくにがてだ





昨日、その好きだったひとに会ってきた

いとうくんも一緒に行ってくれた

彼には、さようならの手紙をわたした

彼は、ほっとする、と言ってくれた

私がもう彼の人生に介入しないことを、




10分、もしかしたら数分しか話さなかった

彼は私の目を見てくれていたような気がする

ときどき顔を上げると、

やさしい顔が見えた。












我慢していたけど、別れてから泣いた



味のしないさらさらな涙が流れた

ぐるっと回ってつながるピリオド

堂々巡りだった私の恋に、

きれいなまるをつけた。