要約できない人生のあれこれ

気ままに日々のこと
いきづらさを抱えて。なんでもない日常のこと。ごみ捨て場。届かない。

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2017年の詩作まとめ

2017-12-16 00:00:42 | 作詩








正確には憶えていないけれど

今年から、つくった詩を、

「現代詩手帖」「ユリイカ」「詩と思想」

この三誌に毎月投稿をすることを始めました



何作か書いてみて、

それぞれの雑誌に毎月ひとつずつ作品を送りました



どの詩も納得がいくまで書こうとは思っていたけど

締め切り日までに出そうと焦ってしまったり

推敲がうまくできなかったことがあるのが反省点



来年からの投稿は、ひとつひとつ

納得がいくまで推敲した詩を

三誌にひとつずつ毎月投稿すること、です。







ここに成果を載せておきます



「ダイコンの詩」(詩と思想2017年4月号、入選)

「まぶしかったから嘘をついた」(ユリイカ2017年5月号、佳作)

「ゆるやかな集団自殺」(ユリイカ2017年7月号、佳作)

「タンポポ」(詩と思想2017年7月号、入選)

「海へ」(現代詩手帖2017年8月号、選外佳作)

「春の雨」(詩と思想2017年8月号、佳作)

「ドアスコープ」(ユリイカ2017年10月号、佳作)



入選作は雑誌に詩が掲載されております。
佳作の作品は名前とタイトルだけが載っております。






他に投稿したタイトルだけを紹介

「ゆきが咲く」(現代詩手帖2月号に投稿)

「手紙」(現代詩手帖2月号に投稿)

「ハルイチバン」(現代詩手帖3月号に投稿)

「春の陽」(現代詩手帖3月号に投稿)

「魚の雲」(現代詩手帖3月号に投稿)

「穴」(ユリイカ3月号に投稿)

「在る」(詩と思想4月号に投稿)

「さようなら」(大人の恋の詩に投稿)

「さくら」(大人の恋の詩に投稿)

「百年の夏」(花椿に投稿)

「スイッチ」(現代詩手帖4月号に投稿)

「おかしな話」(ユリイカ4月号に投稿)

「ドアスコープ」(現代詩手帖5月号に投稿)

「誕生日」(ユリイカ6月号に投稿)

「台所にて」(詩と思想6月号に投稿)

「アンソロジー」(現代詩手帖7月号に投稿)

「迷子でいたかった」(詩と思想7月号に投稿)

「東京」(ユリイカ7月号に投稿)

「ノウゼンカズラ」(詩と思想8月号に投稿)

「まるいものをあげる」(現代詩手帖8月号に投稿)

「今年の桃」(現代詩手帖9月号に投稿)

「しとしと雨の日」(現代詩手帖9月号に投稿)

「塩漬けレモン」(ユリイカ9月号に投稿)

「百年の夏」(詩と思想9月号に投稿)


「スイッチ」(書き直したもの、伊東静雄賞に応募)

「猫舌」(永瀬清子現代詩賞に応募)

「梅雨前線」(詩と思想新人賞に応募)

「七夕の夜に」(うえだ七夕文学賞に投稿)

「コインランドリー」(文芸思潮現代詩賞に応募)

「完璧なもの」(文芸思潮現代詩賞に応募)

「愛」(文芸思潮現代詩賞に応募)








来年も書きましょう。では。





憧れのユリイカに

2017-04-30 02:26:30 | 作詩






ユリイカ5月号の今月の作品に

佳作なので名前のみですが

記載されていました!






まぶしかったから嘘をついた

という作品です。





原稿です。







びっくりして本屋さんでかたまりました

でもこの程度じゃ本気で喜べないのは

きっと、もっとできる、もっと書きたいと

おもっているから。かもしれません。









「ホットケーキの朝」

2017-03-02 21:39:20 | 作詩








「牛乳買ってくるね」


やわらかな声で、目覚めたきのう

わたしは寝ぼけまなこなまま、頷いて

がちゃん。ドアが閉まる音を聴く



まだカーテンをしめた部屋は

どことなく、夢のつづきのにおいがする


トントントン、階段を降りるそれが

とんとんとん、昇ってくる音に変わって


忘れ物かしら?

などと浮かべていると

がちゃん。ドアが開いてあなたが言う



「いい天気だから、一緒に行かない?」


わたしはたまらなくなっって、笑ってしまう

そんなことを言う彼がいとおしい

頷き、急いでコートをはおる



吸いこむと胸までひんやりする空気と

新しいひざしが完璧な、あさ



あるいて数分のコンビニへの道が

まっすぐ、永遠に続けばいいのに



あなたが朝にとけこんで

わたしも一緒にとろけたら



帰ってつくったホットケーキは

苦めのコーヒーによく合って

やさしい朝の味がした











「時に空白は白いシミみたいに目立つ」

2017-02-02 14:48:15 | 作詩







あのひとの不在は その事実だけが

まっしろく、……ちがう。

透明でひかっていて

黒ずんで影をつくる

空白であるはずのそこは ただただまぶしくて

目がくらむ





圧倒的な あのひとの不在は

黒いワンピースについた

ねこの毛みたいに

こんなにも目立ってしまう

そこには何もないはずなのに






ワンピースについた毛を

ころころで取りながら

あのひとの声を再生させた







あなたがいたから、あなたがいない

わたしにわかることは

ただ

それだけのこと


















「秋空に星」

2017-02-02 14:41:20 | 作詩







どこまでも澄んだ空

いちょうの葉がちらちら揺れる

「星みたいだな」

毎年

そんなテキストが浮かぶ



空に近い葉が

風に吹かれて

きらりきらりって

ひかりをあつめて光る




くるり舞って落ちる葉は

まるで

星が降ってくるようで




目の前を

横切ってゆくひかりは

手を伸ばせばつかめそうで

でも

ふれてしまったらきっと

くしゃりと形をなくしてしまうから




私は出しかけた手を

そっとポケットに仕舞う














ときに空白は白いしみみたいに目立つ

2016-10-21 09:53:16 | 作詩





あなたの不在は、その事実だけが

まっしろく…… ちがう

透明で ひかっている

黒ずんで 影をつくる

私にわかることといえば

そこにはもうあなたはいない

ただそれだけのこと











ノートに散文を書いていた

もうちょっと練って詩にしたいと思う

コインランドリーでノートを書くことが多いけど

洗剤の香りをかぎながら、すこし蒸し暑くて、

ぐるぐるまわってる洗濯物を見ていると

気持ちがフラットになるような気がしてすきです







「レインドロップ」

2016-08-17 11:31:11 | 作詩







「わたしたちいつか あまつぶになろうよ」




二月の雨はつめたいけれど

あなたとだったら おどれるの

そらの途中で出会ったら

くるりまわって あなたにふれる

きらり きらり レインドロップ




ふたりは落ちてく ひとつぶダイヤ

けっこうしょっぱい ちいさなあめ玉

くもを抜けたら 鳥とおよいで

透きとおったまちを見下ろそう

きれいだと思う

さいごはしっかり 誰かの傘にトランポリン




冒険みたいでたのしかったね

ぐちゃりカタチをなくしてふたり

アスファルトのうえ 眠りにつくの

ぽろり ぽろり れいんどろっぷ




「わたしたちいつか おひさまになろうね」




もうあなたには ふれられないけど

ああおんなじ 夢をみている



























詩と思想新人賞に送るものです

ちょっと書き換えました。





「いつも決まってきみはブルーハワイだけど」

2016-08-05 09:10:32 | 作詩








あのさ、かき氷のシロップって

ぜんぶ同じ味なんだってさ






- へえ、そうなの。

(あいづち、レベル普通)







だから別にイチゴとかでもよくない?似合うよ







- 似合うって何 でもイチゴはちょっとな。

  イチゴだったらレモンとかがいいよ。


言いながらブルーハワイをつつく









そもそもブルーハワイって何よ?

何味なわけ?








ー ああ、うんとね、

  すごい青い海だよ。







へえ。

(海、……)







- いる?








あ、うん。








- どう?








これは、…すごい青い海、かも。








- でしょ?








にこっとしながらべーっと舌を見せるきみは

青い海がよく似合う








「そらのほし」

2016-03-15 18:15:25 | 作詩











「すこし見てたら流れるよ」

変わらない感じであのひと そう言った

「おまえのすこしはすこしじゃない」

なんかおかしくて 笑った





ひとつ、ふたつ、数えた星を

わたしはひとつも 落としたくなくて

そらをみてるあなたの横で

あふれた星を ひろってた

なくさないように わすれないように

ダッフルコートのポケットに






すこしはえいえんならいいのにな

いまのそら、くうきごと全部

写真みたいにとじこめられたらいいのに

そしたらずっと おもいだせる

そうすればきっと かなしくないよね






そのあいだにも 星は流れて

これ以上ないくらいの綺麗なそらは

まばたきの速度で更新されてく




わたしは流れ星、すきじゃなかったよ

だってあんまりはやく 消えてしまうから

哀しくて涙でそうになるけど

そのなかに容赦なく 別の星がひかる









あのひとは何も言わないで そらを見てた

うれしいのかたのしいのか わたしにはわからなかったけど


きっと ほんとにそらがすきなんだろうなあ

そんな景色をみたくてわたしも

すこしだけ せのびした








あいかわらずに朝は来て、部屋にもどって

ポケットから 星を出す

わかっていたんだけど それは

そらにあったから あんなに綺麗だったんだよね

わたしのうでのなかでは つめたく暗くて

もう二度と 光ることはない