世の中には人を幸せにする嘘ってのもある。
オレ嘘つき好きなんだ。
でもその嘘にもやっぱりセンスとユーモアが必要でね、
誰も傷つけずに、幸せにする嘘ってのもあるんだ。
静かな、どこにでもありそうなロードムービー。
前編モノクロですが、
相変わらず大好きなアメリカ片田舎のお話。
全編通して流れるカントリーやフォーキーなサウンドがまた心地好い。
登場するファンキーで口の悪いママ。
「8月の家族たち」のメリル・ストリープもそうだったけど、
僕が好きな作品に口の悪いママは欠かせないかも。
もう墓地での身内に対しての悪態ったらなかった!
息子が聞きたくないことベラベラと喋るは喋ること。
けど、最後はいい加減な親戚逹に向かって言い倒すシーンは爽快!
まるでこのシーンの為に溜め込んでたかのようでしたね。
宝くじで100万ドルが当たったと信じて疑わない父ウディ。
家族は誰も信じてはいないが、
ほっとけない次男だけはウディとネブラスカ州リンカーンを目指す。
面白いのは、故郷のホーソーンに寄った時の話。
どこで100万ドルの話を聞き付けたのか、
久し振りに再会した友人や親戚らのその無茶ぶり。
やけに冷たかったくせに急に優しくなったり(笑)
挙げ句には覆面で引換券を盗もうとしたり、
昔貸したお金がどうとか難癖つけたり、
どうにか金を頂こうとするんですよね。。
そこはなんかすごくオキナワっぽいかな(笑)
この息子が自分の年齢と近いせいか、
色々と重なるとこもあり、他人事とは思えないだよね。
まっ、大酒飲みのウディに比べ、うちの父親は下戸なので、
そこは立場が逆なのですが(笑)
その100万ドルのゆくえがどうであれ、
この映画が伝えたかったのは親子の距離や家族の在り方。
旅の途中のやり取りが微笑ましく、
とても温かい気持ちにさせてくれます。
理由や結果はどうあれ、
小さな嘘と旅で、見つかる幸せもあるんだなぁ。
ラストシーンもいんだよーこれがぁぁ~
あー男ってやっぱ馬鹿やね~って感じだけど、
だからこその愛しさなのだ。
そして初恋は永遠だっ。