ネブラスカ~ふたつの心をつなぐ旅

2015年07月04日 | 日記

 

世の中には人を幸せにする嘘ってのもある。

オレ嘘つき好きなんだ。

でもその嘘にもやっぱりセンスとユーモアが必要でね、

誰も傷つけずに、幸せにする嘘ってのもあるんだ。

静かな、どこにでもありそうなロードムービー。

前編モノクロですが、

相変わらず大好きなアメリカ片田舎のお話。

全編通して流れるカントリーやフォーキーなサウンドがまた心地好い。

登場するファンキーで口の悪いママ。

「8月の家族たち」のメリル・ストリープもそうだったけど、

僕が好きな作品に口の悪いママは欠かせないかも。

もう墓地での身内に対しての悪態ったらなかった!

息子が聞きたくないことベラベラと喋るは喋ること。

けど、最後はいい加減な親戚逹に向かって言い倒すシーンは爽快!

まるでこのシーンの為に溜め込んでたかのようでしたね。


宝くじで100万ドルが当たったと信じて疑わない父ウディ。

家族は誰も信じてはいないが、

ほっとけない次男だけはウディとネブラスカ州リンカーンを目指す。

面白いのは、故郷のホーソーンに寄った時の話。

どこで100万ドルの話を聞き付けたのか、

久し振りに再会した友人や親戚らのその無茶ぶり。

やけに冷たかったくせに急に優しくなったり(笑)

挙げ句には覆面で引換券を盗もうとしたり、

昔貸したお金がどうとか難癖つけたり、

どうにか金を頂こうとするんですよね。。

そこはなんかすごくオキナワっぽいかな(笑)




この息子が自分の年齢と近いせいか、

色々と重なるとこもあり、他人事とは思えないだよね。

まっ、大酒飲みのウディに比べ、うちの父親は下戸なので、

そこは立場が逆なのですが(笑)

その100万ドルのゆくえがどうであれ、

この映画が伝えたかったのは親子の距離や家族の在り方。

旅の途中のやり取りが微笑ましく、

とても温かい気持ちにさせてくれます。

理由や結果はどうあれ、

小さな嘘と旅で、見つかる幸せもあるんだなぁ。

ラストシーンもいんだよーこれがぁぁ~

あー男ってやっぱ馬鹿やね~って感じだけど、

だからこその愛しさなのだ。

そして初恋は永遠だっ。

 

 


Skydust

Koko