金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

最後のビジネス・バッグ?を安く買ってしまった

2011年01月16日 | うんちく・小ネタ

3,4年使っていた布製のビジネスバッグが汚れてきたので買い換えることにした。このバッグはベージュ色の明るい作りなのだが、表皮に革の持ち手の色が染み、汚れが目立っていた。

今日16日日曜日ワイフと車で武蔵村山のイオンモールに出かけて1階の専門店サックスバーでバッグを探した。

しばらく見ている内に洒落たデザインだけれど、値引き幅が異常に大きいバッグを見つけたので、店員さんに経緯を聞いてみた。

するとそれは「マルエム」というメーカーのバッグで、同社が昨年倒産したので安く売っているということ。

バッグなんてメーカー保証を必要とするものでもないで、気に入って安いものがあればそれで良しとする。

Business_bag

定価の6割引で1万6千円というのでこれに決めた。表面は光沢と撥水性のありそうな合皮なので汚れは目立たないだろう。革の持ち手の具合や内側の仕切りもしっくり来る。バッグは何と言っても持った時の印象が一番大事だ。

家に帰ってからマルエムのことをインターネットで調べてみた。マルエムは去年5月12億円の負債を抱えて倒産。バブル絶頂期には250億円の売上を上げたが、倒産前は75億円に減少していたということだ。

確かにビジネスマンが値段の張るバッグを抱える時代は過ぎた。パソコンが入りやすいナイロンのバッグは数千円で売っているから、そちらにシフトが起きても当然だろう。

ところで私は今年61歳になる。毎日ビジネスバッグを抱えて会社に通う時間はそれ程多くなさそうだ。最後位もう少し筋目の通ったバッグを買おうか?という気持ちがしなかった訳ではない。

でも筋目って何だ。結局生きているブランドのことなのか?合理主義を掲げてきた自分とすれば、安くて良いものを買えば良いのではないか?と思いマルエムのバッグに決めた。

バブルの崩壊、情報化社会、高齢化社会は色々なところで影響を及ぼしている。マルエムもまたその犠牲の一つだったのだろう。

ところで押入れの中には海外勤務の時に使っていたバリーの革製のアタッシュケースが眠っている。海外では通勤や出張時に重宝したが、日本の満員の通勤電車に持ち込めるシロモノではない。ビジネスバッグなどというのもは、所詮その時々の環境に合わせて選ぶべき物に過ぎない・・・という思いを新たにした。とはいえ人生最後のビジネスバッグになるかもしれないバッグが倒産先の製品というのは多少気にかかるところではある。

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1 コメント

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私も昨年60歳で退職しました。延長という話もあり... (toru)
2011-01-17 07:07:07
私も昨年60歳で退職しました。延長という話もありましたが若い人の就職も少ない中会社にぶら下がる必要もない私は辞めることにいたしました。
辞めてなにをするのかという人がほとんどでしたが、毎日ジムにいったり好きな時に旅行に行ったらりして、むしろ現役の時より充実しているくらいです。結論をだすまでは多少迷いましたが良い結論をだせたと思います。
残る人生の時間を考えると自由というのはいいものです。
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