UBSが経営難に陥っているライバルのクレディ・スイスの買収に合意した。
買収金額については当初UBSは約10億ドルという提案を行ったが、クレディ・スイスは、金額が低過ぎ、株主や従業員を苦しめることになると難色を示し、昨日午後には買収価格が大幅に引き上げられたとCNBCは報じていた。
この取引の結果クレディ・スイスの株主は同銀行株22.48株につきUBS株式1株を取得することになる。
UBSのケレハー会長は「私たちはこの取引を成功させることに全力を尽くしている。・・・世界の金融にとってこれは絶対に必要なことだ」と述べた。
スイス国立銀行は買収を支援するために最大1,000億スイスフラン(1,080億ドル)の融資を約束した。
この取引は月曜日のマーケットが開く前にまとめられたもので、米国のイエレン財務長官とパウエル連銀議長が歓迎の声明を出している。
今日の東京市場では日経平均が一時100円以上値を下げていたが、現在(午前9時45分)は前日比30円安と値を戻している。市場参加者は世界の金融システム安定化に向けて、当局がどれほど迅速にかつ弾力的に対応するか瀬踏みをしているようだ。
その中には米連銀が金融システム安定のために、政策金利の引き上げを見送るかどうかも入っていると私は考えている。
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