先週金曜日に大学のクラブの同期会があった。たまたま私が関西に出かける用事があったので、仲間が集まってくれた。
中には卒業後初めて会うという男もいた。大きな病気を経験した仲間もいるが、今は皆そこそこ元気で昔話に花が咲いた。
ところで我々の同期は67歳前後である。67歳という歳は最近読んだ「定年後」という本によると、黄金の15年の中頃に当たる。
「定年後」の著者・楠木新さんによると60歳から75歳が人生の黄金期に相当する。つまり60歳で退職して、平均的に見れば介護や介助の世話になる前の75歳までが自分がしたいことができる黄金期ということらしい。
何となくここ数年過ごしてきた。幸いなことに「居場所がない定年退職者」(楠木新)になることはなかったが、ものすごく充実していたとも言い難い。
男性の平均寿命は80歳を超えているが、健康寿命ということになると73歳程度が平均だという統計もある。統計的には「黄金の15年」というのは当たっているのかもしれない。
英語にHalf full or half emptyという諺がある。コップに半分水が残っている時に「まだ半分水が残っている」と感じるか「もう半分空になっている」と感じるかでものの見方が変わるという教訓だ。
過ぎた日は帰らない。また過ぎた日を後悔するつもりもない。楠木新さんは「取材した実感では定年後も元気な人は、1割5分か2割未満。元気でない人は少なくとも5割以上」といっている(私の感覚では元気な人はもっと多いが)。
何となくでもそこそこ元気に過ごしてきたので可とするべきなのだろう。ただし黄金の15年の五合目に差し掛かったことに気が付いたのだから、もっとやりたいことを絞って深堀する方が良いのではないか?などと考え始めている。まだまだHalf fullなのである。
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