昨日(3月11日)朝、ブログで「今日は日本株は下げるだろう」と書きましたが、見事に外れました。日本株が下げる、という予想は前日米国株が政策金利引き上げ懸念等から大幅下落してので、日本株も下げると判断したのですが、見事に外れました。
オープニングではTOPIXは、9.23ポイント下げたのですが、その後上昇に転じ、結局前日比0.92ポイント高の1,525.67ポイントで引けました。
上昇原因はよくわかりませんが、昨日は日銀のETF買い入れはありませんでした。過去のデータを見ると、日銀がETFを購入しているのは前日に較べ、寄りつきの株価が下がっている日に買っている割合が76%を占めています。
3月に入って日銀は、3月3日、4日、9日に各々352億円づつETFを購入しています。その内4日と9日は寄りつきが前日比マイナスとなった日でした。
証券会社のエコノミストの間では、2%の物価上昇目標の達成が遅れているため、更に積極的なETFの購入を進めるという観測が広がっていて、株式市場の需給に強いインパクトを与えているということです。
しばらく日本株は米国株との連動を離れ、堅調に推移するのでしょうか?
ところで昨日の私の判断の誤りは、行動経済学的で「ヒューリスティック」(便宜的な方法)による誤りだったといえるかもしれません。
ヒューリスティックは、不確実なことがらに対して判断を下す必要がある場合、明確な手がかりがないので、過去の経験等便宜的な方法によること、と説明されます。
もっとも日銀が過去に例のないETF買い増しに向かうことが、中期的に経済全体にとってプラスなのか?どうかはわかりませんが、事実は事実として素直に受け入れるべきなのでしょうね。個人投資家としては。
そんな初歩的な過ちをしながら、厚かましくも最近「インフレ時代の人生設計術」ASIN: B00UA2T3VK
という電子本をKindleで出版しました。本の中で行動経済学的に見た犯しやすい過ちについても説明しているのですから汗顔の至りと反省している次第です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます