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ドイツの自動車メーカー連合がノキアの地図部門を買収した意味

2015年08月06日 | ニュース

今週月曜日(8月3日)ドイツのBMW,アウディ、ダイムラーの3社はノキアの地図部門HEREを28億ユーロで買収すると発表した。

解像度の高い地図は自動運転自動車の肝になるパーツだ。テクノロジー分野の予想を行うIHSテクノロジーは、2035年には世界中で11.8百万台の自動運転自動車が販売されると予想している。

自動運転自動車分野で先行しているのは、米国のIT巨人グーグルとアップルだ。ドイツの自動車メーカー3社がHEREを買収することに踏み切ったのは、地図部門を傘下にもっていないと、自動運転自動車のデファクトスタンダード作りの面で、グーグルやアップルに完全に主導権を握られることを警戒したからである。

だが地図部門を抑えただけで、自動運転自動車を走らせることはできない。自動運転自動車には車向けのOS(オペレーティングシステム)が必要だからだ。OSとカメラ・センサーの組み合わせ、更には他の自動運転自動車と通信する技術(他の自動車が感知した道路情報などを取り込むため)と解析度の高い地図の組み合わせによって、自動車を無人で走らせることができるようになる。

2035年というと20年後の話だが、恐らく10年後には高速道路では自動運転自動車が走り始めているだろう。

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