ウオール・ストリート・ジャーナルによれば、ユーロが対円で150円を越えて強くならないことに賭けてエキゾチックオプションを張っている筋がポジションを守るため、現物を売ってユーロ高を防いでいるということだ。このオプションはワンタッチ、ダブルノータッチ、リバースノックダウン等と呼ばれるもので、米国や欧州のヘッジファンドやアジアの中央銀行が保有しているらしい。しかしこのオプションの満期がまもなく到来するという。
オプションが満期になると抵抗勢力がいなくなり時間の問題でユーロが150円を越えることは間違いなさそうだ。一端150円を越えるとユーロ高の弾みがつくだろう。
この背景には日本は先週発表された消費者物価指数が0.2%と低く、日銀が年内に利上げするという観測が後退しているが、欧州中央銀行はインフレを抑制するために数ヶ月以内に金利を引き上げると予想されていることがある。
欧州・日本の金利が乖離することで、ユーロ高が更に進むと考えられる。
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