昨日(10月1日)の米国株は大きく売り込まれた。ダウは238ポイント1.4%下落した。
複数の悪材料が重なった。まずドイツが発表した先月の工業生産高が15か月ぶりに減少。ロシアへの経済制裁が欧州経済の足かせになっていることを改めて投資家に想起させた。米国で発表されたISM製造業景況感指数が市場予想58.5を下回る56.6にとどまったことも売りを誘った。
米国ではリベリアから帰国した人がエボラ熱に感染していたと発表された。米国内でエボラ熱患者が発生したのは初めて。このため航空会社の株が大幅に下落し、市場全体の重しになった。
小型株のベンチマークRussell2000は昨日までの下落幅が10%に達し、いわゆるコレクションと呼ばれる領域に入った。エボラ熱騒動、イスラム国問題、ロシア問題等国際情勢は不透明感を高め、米国株の投資環境には明らかにマイナス。今月で終了する量的緩和の終了は中堅企業へのダメージ大という予想からスモールキャップが売り込まれている。
さてコレクションが市場全体に広がるかあるいはbuy in dipで買い場を探していた投資家の買いが相場を支えるのか?
先週まで堅調だった日経平均も今日、いったんは16,000ポイントを割ることは間違いない。個人的にはもう少し下押しすると思うので、buy in dipには早そうだ。
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