追憶の彼方。

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小池都政・都民ファーストの圧勝

2017年07月07日 | 政治・経済
都議会選挙は小池氏自身が感想を漏らしたように予想以上の都民ファースト圧勝・自民の惨敗に終わった。
民主党政権が出来た時と同様、魅力的な受け皿さえあれば無党派層の風が吹くことが改めて証明されたことになる。
確かに安倍友学園問題(森友・加計学園)に見られる政治の私的利用や共謀罪法案成立に関わる「はぐらかし発言」、反対意見の無視等自民党政権の思い上がりは目を覆うものがあり、稲田防衛大臣の稚拙極まりない自衛隊法違反発言、等々自民党のオウン・ゴール的側面も否定できないが、何よりも石原・猪瀬・舛添と続いた独りよがりで金に汚い過去の都知事達に対し利権とは縁のない小池氏なら大きな改革をやってくれるだろうと言う期待が今回の結果に繋がったのだろうと言う気がする。

1993年の都議選では細川護煕氏率いる日本新党が大躍進したが、時の党選対本部長は小池百合子、昨年8月のブログ【東京都知事選・小池氏圧勝のなぜ?】でも触れたが小池氏の選挙戦術は筋金入りである。
安倍首相が寵愛し日本最初の女性総理等と騒がれる軽薄・無知を絵で描いた様な稲田防衛大臣などと違って聡明,且つ情報発信力は政界ピカイチであり、小沢一郎、小泉純一郎等政界の猛者から学んだ政治の勘所を抑えている。
【都民ファースト】は小沢一郎の【国民の生活が第一】に通じるものがあり、小沢の考えがヒントになっている可能性もなくはない。
今の自民党政権に全く欠ける情報公開の徹底を図り官僚を上手く使って、今迄利権にまみれ、自民党が牛耳っていた不透明な都政を改革してくれるだろうと言う都民の期待に充分答えてくれるだろう。

今回の都議選結果の大きな収穫はメデイアの政権支持率など確たる裏付けのあるものでは無く自民党の政権基盤も、公明党票が下支えしているに過ぎない脆弱なものであること、魅力的な受け皿さえあれば無党派層の風が吹き政権交代の可能性が底流にあることが分かったことだろう。
民主党は菅や野田の無党派層に対する裏切り行為は余りに大きすぎ完全に信頼を失った。
現在民主党に魅力的な人材は全く見当たらず、国民に期待を抱かせるような政策提示も期待できない。民主党員は今や茹でガエル状態、馬糞の川流れではないが、社会党と同じ運命をたどる事になるだろう。

安倍友学園問題は日本の政治に大きな歪みや垢が堆積していることを明らかにした。
国政に魅力的受け皿がない以上公明党のブレーキ役が多少効き目が出てくる程度で自民党の悪政が暫く続くことになる。


「安倍友学園問題で明らかになった国政の問題点」に続く
コメント
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